第2章-3話 板についたアイテム職人

道具を作ってみよう。


あの逃げられた豚を思い出して反省点を考えてみよう。


そういえばあの豚は硬かった。


殴っても、二・三発ではびくともしなかった。


そうだな私には何か力が必要だ。


今から筋力トレーニングをしてもすぐに腕力が伸びるわけでもない。


そもそも。この世界にはポップゲーム要素を詰め込んではいそうだが。ステータスウィンドウがない。


視界にあるウィンドウの内訳として。


ハートマークはHPバーだろうか。


肉マークは満腹値だろう。ゲージが減っているからお腹がすいている状態ということだ。


アイテムボックス欄には、先程に叩き折った『樺の木』アイテムがいっぱいある。


であるからして、私はまず何か武器を作ろうかと思う。


周りは草原で作業がし辛い。


よし、なにか作業台なるものを作ろう。



すると何か頭の中にチュートリアルアナウンスが私に向けて始まった。



【チュートリアル:道具・素材を作るにあたって】

  道具を作るためには、アイテムが必要となります。アイテムとは様々な物がある。

土・木・石・鉱石と言った幅広いアイテムがある中、それを部分部分、適材した部位にアイテムを作り込むことによって新しい道具や素材ができます。



頭の中のチュートリアルアナウンスを聴いた後、私は早速に木の板である『樺の板』を作ることにした。


『樺の木』アイテム1個から4個作れるらしい、。


その後にはアイテム『棒』を『樺の板』から作ろうかと思う。


まずは剣だ。

これがないと腹ごしらえの肉を手に入れることはできない。


次に斧だ。

これがないと、木を叩いて伐採していては日が暮れてしまう。


そしてピッケルだ。

先程周囲を見ていたら岩場があった。私の採掘士としての本能の心がくすぐられる。

あそこには何かが眠っているに違いない。


アイテム作り作業に移るとする!


アイテム作る気構えにまたまた今度は違うウィンドウが出てきた。


2×2四方で、格子状にアイテムが配置できる空欄ボックスがあった。


この四角の中にアイテムを入れていって作るらしい。


なんだ簡単ではないか。


ちなみにアイテム作成ウィンドウは念じれば開閉できることを確認した。


よし、『樺の木』をセットして『樺の板』をいっぱい作るか。


とありあえず20個ほど作ってみよう。


ポコッポコッポコッ…


良い調子だ。

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