第6話 暗躍する精神

「助けて・・・。」、

私の気持ちを汲んでくれる人は、この宇宙には一人もいない。

私の力を称賛し、それを利用する奴はたくさんいるのに。

私は何の為に、この力を持って生まれたのか?本当は、何に使うの?

私の生き方や目的は、自分で決めたいのに。

私だって皆に良いと思われることに、力を注ぎたい。

私は囚われの身。誰も助けてくれる人はいないの?


彼女の目から涙が零(こぼ)れた・・・。

その零れた涙が、彼女を我に返した。


「ん、? 一隻(いっせき)の船が遠くの方に見える。初めて見る船だわ。

 かなり大きいわね。あれもきっと掃除屋ね。どんな力を持ってるか、お手並み拝見させても

らうわ。もしかして、あの人達なら・・・。」

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