第7話

昨日、天野さんの知り合いの人がバイトしたいと言って現れた。


「人が足りないんでしょ?お手伝いしたい!」


お手伝いって…なんなのこの人?金髪でチャラチャラしてるけど?


「店長、バイトで雇って下さいよ」


勝手なこと言う天野さんだ。


「俺はそんな権限ない」


「店長なのに?」


天野さんの知り合いは、なんて無邪気な目で見てくるんだ!困る。


「だって俺、最近店長になったし…。オーナーは人事しないって言ってたし…」


どうしたらいいんだ!


「とりあえず、雛理にメールするけど、今日はたぶん返事はできない」


「そうなの?じゃあ帰る」


なんなんだこの人。普通に帰ったし。


「天野さん、変な人連れてくるなよ」


「は?変な人?誰のこと?」


まじでうざ!隼人は掃除してるし!くそーー!雛理からその日、返事は来なかった。


翌日は大学へ。

そうしてたら、ようやく返事が。

詳細を送れ…?そんなのなんにもない。勝手に来て、勝手に帰ったし。返事できないよ…。


そして眠い。

春休みは仕事してても平気だったけど、講義となるとなぁ。眠くてしょうがない。

そして、午前の講義終わったら午後から仕事なんだけど。雛理が受け持ってたという仕事。事務所の電話を仲介するやつ。俺じゃなくてもいいのに。

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