第6話

「天野さんの知り合い、今日店に呼んでおけ」


「…あー、あの人?なんか、雪見ゆきみが勝手に連れてきたんすよ。雪見の手伝いしたいって言ってたんすけど」


雪見というのは天野さんのことだ。


「隼人はそいつのこと詳しいのか?」


「いや、知らないっすよ。とりあえず雪見に連絡しますけど…あいつ携帯ほぼ出ないんで怪しいっす」


「まぁいい。連絡してだめならそれでいい」


携帯持ち歩かないのか?

…あ、そうだ。俺のいとこの悟流さとるの友達って言ってたな?


「なんだよ雛理」


早速、悟流に電話してみた。


「悟流の友達、なんかバイトしたいって?」


「は?…誰のことだ?らいのこと?」


「天野さんと親戚」


「は?なにそれ?」


知らないらしい。悟流には、天野さんと知り合いということは伏せてるのか?


「違うみたい。間違えた」


「お前、仕事してるって?無理するなよ」


「あぁうん。じゃあまた」


…今日来てくれるかわかんねぇ。

人欲しいんだけど、どんな人かわかんねーから面倒くせぇ。くそぅ。神田ちゃんとしろよ!


他にももろもろ連絡しないといけないし、めんどくせぇ。一回寝るか?いや、もうそんな時間ないしな…。

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