7:天然で超絶ドジな三寿さんは嫌われている
お話
https://kakuyomu.jp/works/16818093084627661729/episodes/16818093085007133824
やめとけやめとけ。あれで彼女も気にしてるんだ。
三寿さん。年齢、下の名前は共に不明。性格は天然愛されキャラで見た目も可愛いが、あのドジ体質が足を引っ張ってるんだか引っ張ってないんだか……。
気丈に明るく見せてはいるが、追い込まれたときに滲む涙は隠せない、生粋のドジっ子さ。
まぁ、避けたくなってしまうクラスメイトたちの気持ちもわからなくはないというか、たぶん避ける側に回ってしまうだろうなという心当たりのある筆者ではありますが、こと仕事回りのドジというのは周りのサポートやそのドジを織り込み済みで動ければどうにかできないこともないときもあるといえばある場合もあるので、いろいろと自戒を込めながら三寿さんと榊くんのやり取りを眺めておりました。
榊くんから三寿さんへの感情の述懐を読んで思い出したのですが、某国民的RPGのⅧに、『使用人の子どもだったために本妻が身籠ったら母子揃って追い出された兄』と『そういう経緯があったために父の死後修道院で出会った兄から物凄く嫌われてしまっている弟』がいたな……と思い出したんですよね。
紆余曲折を経てⅧのラスボスが復活し、その余波でできた地割れに危うく飲み込まれそうになる兄の手を掴んだ弟が、何故自分を助けようとするのかと問われたときに、
「……10年以上前だよな。身よりがなくなったオレが初めて修道院に来たあの日。最初にまともに話したのがあんただった。
家族も家もなくなってひとりっきりで……修道院にも誰も知り合いがいなくて……。最初に会ったあんたは、でも優しかったんだ。はじめのあの時だけ。
オレが誰か知ってからは手のひらを返すように冷たくなったけど、それでも……、それでもオレは。忘れたことはなかったよ。」
と答えたときのことを思い出してしまいましたね。最初に触れた優しさというのは、なんとも特別なものなのだと思います。
そういう関係って尊いよねと呟きながら、『天然で超絶ドジな三寿さんは嫌われている』の感想とさせていただきます。
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