第13話バイト
健太郎は、里穂に、ウェブ小説のバイトをしないかと持ちかけられた。「無理!」即答した。「今の時代のニーズに合わせて下さい。」とあっさり言われて承諾した。純文学が好きだけど今の時代やっぱりライトノベルに片寄って来たと健太郎も感じていた。何作か、ライトノベルを里穂に渡されて読んでみた。面白かった。ある有名サイトに健太郎はライトノベルを何作か書いて投函してみた。そうするとメールが届いてプロ作家になってみないかとの誘いだった。健太郎は、一応、プロなんだけどなと思ったが里穂に報告すると二刀流で行きましょうとアドバイスというか命令された。
それから忙しく健太郎は小説を書き始めた。仕事中に居眠りをするようになった。由香に心配された。「へぇ~ウェブ小説ですか。面白いですよね。たまにわたしも読んでます。」と由香は軽く当たり前のように言った。そんなに浸透してるんだなウェブ小説はと感心した。守は、あれから会社を無断欠勤している。由香は、話にもしない。金玉潰れたかな?と健太郎は心配した。
とうとうウェブ小説で総合ランキングで健太郎の作品が一位になった。里穂は、喜んでワインを買って来た。「先生やっぱり才能あるんですね。」と里穂は健太郎の顔を見て言った。「うーん。」と健太郎は複雑な気持ちになった。「KINGですよ?ウェブ小説界のKING!」と里穂は酔っ払って小踊りし始めた。「KINGか、純文学でKINGになりたいな。」と健太郎は悔しそうに呟いた。「あれ?先生、純文学でもそこそこ売れてる方ですよ。」と里穂が言った。里穂は健太郎の才能を開花させた。編集者としてやはり頭がキレるようだ。
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