第8話天才文筆家

「楠木さん、バカですか?」


またかよ、この女!


「楠木健太郎って作家なんですか?」


「同姓同名。」


由香は、健太郎の瞳をジッと見つめた。


「はい!ウソつき!」


何だよ?作家兼業じゃダメな法律でもあるのかよ?


「会社に告げ口しますよ。わたしと付き合わないと!」


「付き合ってるじゃない?ゲームセンターとか昼休みのお喋りとか。」


「付き合ってる?」


由香は、健太郎にキスをした。


「小西さーん!ゲームセンター行かない?」


多田守。


小西由香のストーカー。


「行かない!この腐れブタが!」


ひでーな〜。


でも、守は喜んでいる。


そう、守は究極のドMなのだ。


会社内でも評判である。


休憩室から守を追い出して由香は健太郎に結婚を前提とした付き合いを要求して来た。


健太郎は、逃げた。


社内恋愛は、地獄だ!

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