第2話コロナの後遺症

体がダルい。


久しぶりに死にたくなった。


「く、楠木さんって高卒ですか?大卒ですか?」


「一応、大卒ですけど。」


ネギを切りながら答えた。


「四年間楽しかったですか?」


「まぁ。」


思い出す事もなかった。


「わたしも行きたかったな〜。」


俺は、包丁を置いてため息をついた。


「楠木さん、具合悪い?」


「はい。」


俺は、早退した。


アパートに帰ってモヤモヤする気持ちを感じていた。


倦怠感。


コロナの後遺症を感じていた。


何なんだ?あの不思議ちゃんは?


質問したいならメール送って来いよ。


死にたい。


十代、二十代、死にたがりだった。


何も信じられなくて誰も愛せない。




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