あの子の観察記録
枕詞
第1話 あの子の観察記録①
経過報告。
今日も僕の好きな子は可愛い。
雪のような透き通る白い肌、決して太ってるとは言わせない可愛らしい丸顔。
そして黒いヘアゴムで結んだ河川のようにさらさらな髪。
僕のもろタイプと言っていい。
僕は中学3年生だ。
中学三年生と言えば、精通もほとんどの人は済ませている時期だろう。
していないのは、よほどの無関心かがり勉かだ。
まあしかし、他人の精通は正直どうでもいい。
なぜなら、僕には友達がたった一人もいないからだ。
決して、作れなかった訳ではない。
作らなかったのだ。
友達など不必要だろう。
「居ても、面倒なだけだ。」
そう、余計なプライドがあったのだ。
だから、僕は中学一年生の半ばくらいまでは正直あまり楽しい中学lifeを送れていたとは言えなかった。
そんな時だった。
まるで、僕が本能で望んでいたかのようにそこに彼女は現れた。
彼女は体育のバスケの授業で僕と同じチームになったのだ。
そして僕は一目惚れした。
まるで、ずっと欲しかったものがやっと見つかったかのような気持ちになった。
自分はちゃんと人を、女性を好きになることができるのだと確信が持てた。
その瞬間から僕は彼女の事だけを、考え、見つめ、妄想した。
まるで、叶わない夢を見続ける旅人のように。
あの子の観察記録 枕詞 @moreandmore123456789
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。あの子の観察記録の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます