第3話
そして、一番のきっかけはこれら(前話)なのだが、高二(今の先生になった時)から私は違和感を少なからずあったと思う。些細なことだが、(一話の時にも話した)他の友人たちは相談事を由亜那に全て話しそれを私が由亜那が伝えられるのがいつもなのだ。それを深刻に悩んだこと時期があったが、もう忘れようとしていたのだろう。いや、無意識に忘れたいと思っていたのだろう。
そこで、私は母に相談してみる。すると母の答えはこれだ。
「あなたが副委員長だからじゃない?だって由亜那ちゃんは委員長だから委員長を落とさないといけないし...」
と、だが...私はそれには納得できなかった。なぜなら、由亜那が委員長になる前からずっとだったからである。それで言われたのがこれである。
「由亜那ちゃんが先に相談しなかったら怒るからじゃない?あなたは自分は頼られてるって思ってたらいいの!」
と、母は言われた。それは確かに理に適っているが、頼られていると思い込むことは難しい。それをもお構い無しに何度も何度も...30分以上同じ内容を言葉を変えて繰り返し話す母には私の話しを聞こうという意思は一切感じ取れなかった。
そしてついに私は痺れを切らして席を立つ。
「もう、わかったから!何度も同じこと言うのやめて!」
そう言い、自室に戻ろうとした。すると母が腕を掴んできたので私は反射でその手を振りほどいた。その刹那、急に母がヒステリックを起こす。
「同じことなんて言ってないわよ!!第一、あんたはそうやって私の話を聞こうとしないじゃない!!どうせ、他の子にもそんなことしてるんじゃないの!?」
とキャンキャンと吠えるように言う母。私は、(え、30分も同じ話し聞いてあげたのに何?てか、友達はそんな何度も同じこと繰り返して疲れさせてこないからしっかり最後まで聞いてますぅー!!)と思いながら、私は「友達の話も最後まで聞くし!」と言おうとした。だが、それを言ってもキャンキャン吠える耳障りな声は鳴り止まない。むしろ悪化する。そう思い、私は
「ハイハイ、そうですが何か?何度も繰り返されなかったら何時間でも聞けますけどね?」
と嫌味を混ぜて去ろうとした。すると、母が私の背中に唾を飛ばすように大声で怒鳴ってきた。
「そんなんだから、お前は誰にも相談されない上に副委員長なんだよ!!」
そう言い終わると、同時に私は母の方に振り返り「それが何?知らないし」と言い再び部屋に戻るように步を進める。すると母が追いかけてきたが私は引かずに自分の部屋に入った。
そして、母が私とまだ話そうとしているのかは知らないが私を脅してリビングに来させようとする。私はことごとく無視を貫いた。すると、母からメールが入り優しいそうな文面が書かれてあった。私はそれを無視...はできなかったため返信をする。最後には母の機嫌が治っていた。
私は心の底から決めた。それは母や父に相談事をしてはならない、ということである。言ったとしても、喧嘩になるだけなのだから。
頼られると利用されてるの違いとは? 紫野 葉雪 @Hayuki1007
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