正直もの達
ひろ
第1話<ずっと回っているメリーゴーランド>
ピンポーン!
家のインタホーンの音で目が覚める
「はーい、どちら様ですか?」
扉を開けるとそこには少女がいた
そしてその少女は口を開きこう言う
「私は正義のヒーロー海なのだー!」
俺は言葉を出さずに心の中でなんだこの子と思っていた時、
その海という少女は恥ずかしくなったのか顔を赤く染めていた
「何か用かな?」
「えっと、あはようございます。少し実力を見せてもらいます」
少女は左手の人差し指の指輪を武器に変え襲いかかってくる
「な!?」
「お邪魔します」
少女は持っていた武器を剣・斧・弓・ハンマーに変えながら襲いかかってくる
俺は攻撃を避けながら武器になる物を探す、その時目に入ったのがじいちゃんの大切な木刀
「じいちゃんごめん!」
木刀を持ち少女の攻撃を止めながら逃げる
その時リビングのコンセントに足を引っ掛けてしまい、転ける
「やばい!」
その時少女は突然攻撃をやめた
「!?」
「ごめんなさい。怪我をさせるつもりはなくて、、」
そう言いながら、手を差し伸べてきた
俺は警戒しながらもその手を掴んだ
「じゃあなんで、攻撃してきたの?」
「さっきも言ったように、実力を知りたくて。太郎が言っていた人だったから」
「、、、いいけど。用はそれだけ?」
「忘れてた。こほん、今日から空あなたは幽鬼退治者です」
「幽鬼退治者?どうゆうこと?」
「幽鬼、これは一言で言えば幽霊です。でもただの幽霊ではなく
鬼の見た目をした幽霊、そして力が桁違いです」
「そうなんだ。ねぇ、家の傷どうしてくれるの?」
「これはあなたがなんとかしてください。では現場へレッツゴー」
そう言い少女はグーにした拳を上にあげ歩き出す
俺はその後を追う
ーー森ーー
「任務内容を説明します。ずっと回っているメリーゴーランド、略してずっメリ。森の中に突如現れたずっメリ、その場所は遊園地があったとかではないらしく。ずっと光を放って回っているためうるさいと依頼が来たそうです」
「なるほど?」
「そして、この場所に幽鬼がいると判断したため私たちが向かっているということです」
「そうなんだ。幽鬼は何をすれば成仏するの?」
「心臓を刺す、それだけです」
「木刀で刺せる?」
「刺せないことはないと思います。もう1つ喋る幽鬼は気をつけてください。
すごく強いので」
ーー10分後ーー
「ここです」
「やっと着いた、、」
「構えて!来る!」
「グォォォ!」
幽鬼はこちらに向かって突進してくる
少女は弓を出し、目を狙って矢を放った
バッシュー!
「グァァァ!」
その矢は見事目に命中し幽鬼の行動速度を落とすが
「!?」
「見事な一撃だな」
「喋ってる!海逃げないと」
「だめ、間に合わない」
「え?」
喋る幽鬼は木の枝をこちらに投げてきた
「避けて!」
「前!」
「!。うぅ、」
「すごい反射神経だな。だが力は弱い」
「これでも食らえ!」
俺はじいちゃんの大事な木刀を幽鬼に向かって投げた
じいちゃんの木刀は幽鬼に折られた、正直俺もびっくり
「貴様からやってやろ!」
「やべ!」
幽鬼は俺めがけて走ってくる
後ろには剣を投げようとしている少女
「やべ!」
「しゃがんで!」
俺は指示どうりしゃがんだ瞬間幽鬼が倒れてきた
「うわ!びびった、」
よく見ると幽鬼の左胸には剣が刺さっていた
「助かった。ありがと」
「俺のほうこそ。ありがと」
「2人ともすごいなー!おじさんびっくり」
「誰?」
「太郎。遅い」
「ごめんって。どうだった?この少年は」
「よかったよ」
「それはよかった!えっと太郎だ。よろしく空くん」
「よろしく?」
1話終了
<番外編〜じいちゃん木刀どこに?〜>
「ただいまー。木刀帰ったよー、、あれ?」
「ただいまー!お父さんどうしたの?」
「木刀がないのじゃ!わしの友がおらん」
「まさか、、」
プルプル!
「もしもし、空、木刀持ってる?」
「じいちゃんの?持ってる、、」
「今すぐ返しなさいー!おじいちゃん灰になりかけてる」
「え!?無理!もう少し待って」
そして帰ってきたのは折れた友(木刀)だった、、
数日おじいちゃんは寝込んでしまったとさ
正直もの達 ひろ @abokadotan
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