ゴブリンとの戦闘
「さて皆さん準備はよろしいでしょうか?」
「はい大丈夫です」
「僕も大丈夫です」
「私も」
「では私が先頭を歩くので離れないようについてきてください」
騎士の人を先頭に魔の森へと入っていく。
騎士の人の名前はアルベルトと言う人で趣味は星空観察らしい。
「そういえば皆さんポイントの設定は大丈夫ですか?」
森に入ってすぐにアルベルトは思い出したかのように聞く。
俺はコンパスに似た道具を取り出してしっかり設定できてるか確かめる。
このコンパスに似た道具はポイントを設定することで自分の現在地からポイントまでの方向と距離が分かる魔道具。
「大丈夫そうですね」
アルベルトは、大丈夫そうなことを確認して進みはじめる。
歩くこと10分アルベルトは腕を横に広げて静止をうながす。
「皆さんあそこを見てください」
アルベルトが指差す方を追ってみると二、三体の緑色の小鬼…ゴブリンがいた。
「これから戦闘に入ります準備はよろしいでしょうか?」
俺たちは縦に首を振る
「では行きます」
ガサっと音を立ててゴブリンの前に出て戦いを仕掛ける。
「ギャい!?」
ゴブリンは、急にあらわれた俺たちに驚く。
三体のうち一体は様子見をして残りの2体は棍棒を持ってこっちに向かって走って襲いかかる。
アルベルトはゴブリンが振り下ろした棍棒を盾で防ぐとそのままゴブリンの体を吹き飛ばす。
吹き飛んだゴブリンはよろめく。
よろめくゴブリンを窪田が片手剣を振って首を切り落とした。
もう一体のゴブリンは俺の方に向かって突っ込んでくるが正面からの突撃は三月で慣れっこなので難なく横に避ける。
「三月より足が遅くて避けやすかったな…」
ゴブリンは突っ込んだ勢いのまま木にぶつかり倒れ込んでる。
倒れてるゴブリンに剣を振り下ろす。
首を真っ二つにできなくゴブリンはダラダラと血を流しながら死んだ。
「はあ結構きついなコレ」
自分の手を見ながらゴブリンを切った時の感触を思い出す。
窪田を見ると俺と同じように自分の手を見つめてる。
最後の一体は、仲間が一瞬でやられたことに恐れ逃げる。
「風切」
三月が唱えると風の刃が真っ直ぐに飛びゴブリンの背中を切りそのままゴブリンは絶命する。
三月は、ゴブリンが死んだことを目視で確認してその場でへたり込む。
「初めての戦闘お疲れ様です少し休憩をしましょう」
ゴブリン倒し終わり俺たちは休憩する。
「そこまで激しく動いてないのにドッと疲れたな」
「そうだね…」
「まあ慣れないことしたしね…」
俺たち三人は考え込むように口を閉じる。
静かな空間に俺たちは心を落ち着かせる。
「そういえば三月の魔法すごかったな」
「確かに僕も一応魔法は使えるけど三月さんみたいに飛ばすことができないからなー」
「ありがとう練習したかいがあったよでも私の魔法はあれだけじゃないからね」
「どんな魔法?」
「それはひみつー」
三月の両目閉じウィンクに俺と窪田は笑う。三月はそんな俺たちを不思議そうに見る。
俺たちは心を落ち着かせた後暗かった空気が明るくなった。
「よしでは皆さんこのまま一度テントの方に戻りますが道中ゴブリンがいた場合は人数次第で接敵をしていきます」
アルベルトは空気が明るくなったのを感じ次の行動について話す。
「ではついてきてください」
ザワッ
「ッ!!」
「どうしたの透くん?」
急に後ろを振り返る俺に三月は心配そうに聞く。
俺はその時テントで感じていた嫌な予感が強くなってるの感じ取れた。
その予感は危険を知らせるように俺の視線を誘導した。鬱蒼とした森の中視線の先で矢が飛んでくるのが見えた…
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