三月の頭突き
ロイドに肩を貸してもらいながら食堂まで歩いてる。
「トオル君はなんでそんなに頑張れるんだ?」
「どうしたんだ急に?」
ロイドは、心配そうな顔で俺の体を見ながらそう言う。
「単純に気になっただけだよ」
「うーん俺が頑張る理由か…ムカつく顔の奴らを見返したいって言うのもあるけど一番の理由はたくさん動いた後にベットで寝ると凄く気持ちがいいから!!」
俺は、この世界に来てから一番の笑顔で理由を言う
「……はっはは!!やっぱり面白いなトオルは」
俺の返答にポカーンとした顔をし少し間を置いた後にロイドの笑みが溢れた。
「俺なんか面白いこと言ったか?」
そんな感じでロイド話しながら歩いてると前から走ってくる人が見える。走って来た人はそのまま俺の腹に頭から突撃しそのまま一緒に倒れ込む。
この時ロイドは、すぐに俺から離れて平然としている。
「出会い頭に頭突きこれで何回目だよ三月」
俺の腹に突っ込んだ女の子三月春を呆れた目で見る。
三月とは、中学から高校まで同じクラスでよく一緒に遊んだりしていた。
三月は、この世界に来てからよく俺の腹に頭突きをしてくる。
「透くん今日もおつかれ!!けがとかしてない?」
「三月もおつかれ…ケガは今なりかけた」
「えっ!どこどこ?どうして」
慌てはじめる三月に軽く頭にチョップをかます。
「あ、いたッ」
「どうしたも何も三月が突っ込んで来たからだろ?」
「あれれ…また私無意識に突っ込んじゃった」
首を縦に振って肯定する。
「あわわ…どうしていつも私は…ごめんね透くんいつもよく分かんないけど透くんを見てると勝手に体が動いちゃって…」
「いや…闘牛か!!」
「わあ!!透くんいいツッコミだね」
ウリウリと茶髪の頭を腹にぐりぐり押し付ける。
「本当君達は仲がいいね」
「あ…ロイドさんこんにちは」
三月は、ロイドの存在に気づくと立ち上がり挨拶をする。
そのまま3人で話しながら食堂に向かう。
「あ、中瀬くんそれに三月さんにロイドさん」
食堂につくと窪田が席に座りながら手を振っている。
窪田が手招きしている席に向かいそのま椅子に座る。
「中瀬くん今日もおつかれ」
「窪田もな」
お互いに労いながら今日の出来事について3人で話し合う。ロイドは、食堂に着いた後すぐに仕事があると言うことで別れた。
「それで中瀬くん来週魔物との実践戦闘訓練があるの知ってる?」
「え?なにそれ」
やっぱりかーと言うような顔をして上を向く。
「じゃあ私が説明してあげる!!イリーヌ王国の東にある魔の森っていうところで3人1組のチームで戦闘をするみたい」
三月は、意気揚々とかたる。
「なんとなく分かったけど…俺まだ基礎トレーニングにしかしてないけど大丈夫かな?ていうか俺って参加するのかな?」
「参加はするんじゃないかな?全員参加って言ってたし後戦闘に関してはスライムとかゴブリンみたいな比較的弱い魔物らしいから大丈夫だと思うよ」
スライムは、子供でも倒せるくらい弱くゴブリンに関しては大人が素手で倒せるくらいの強さらしい。
「それなら大丈夫か…一応明日ロイドに聞いてみるよ」
「確かにそれなら安心だね」
「それでその実践戦闘の3人1組ってどうやって決めるんだ?」
「それに関しては完全ランダムぽっいよ」
「わかったありがとう窪田教えてくれて」
そして俺は、窪田と三月の3人で談笑した後自分の部屋に戻りそのままベットにダイブ!!
ふかふかのベットと疲労から寝転がって5秒気絶するように眠りについた。
―一週間後―
俺たちは、この世界に来て初めての外の世界と魔物という未知と対決し始めた。
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