第72話
バター…ァンッ
バコーンッ
「ぁだι」
………?
テンテンテン…
ざわざわと周りがうるさくなってあたしはそっと瞳を開けた。
ベストポジションでカメラを構えていた新聞部もポカンと口を開けてそちらを見ている。
人が倒れてる。
お○夫人が倒れてる!!
あたしを捕えていた手が離れて、倒れている夫人を抱き上げた。
「こいつ持病持ってっから」
慌てて抱き抱えホテルへ帰って行く。
ざわざわと観衆がざわめいた。
足元で転がるテニスボール。
投げたの…誰?
パッと合う視線。
王子があの顔であたしを見つめる。
陰りのある少し意地悪な目。
温かみもない冷たい目。
でも…優しいあの瞳。
今…ここ、みんなの前
だよ?
.
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます