「いいじゃない」

「ふざけんな」

「いいじゃないッちょっとくらいぃ～」

「うわっウザ！」

王子の持っていた『もちもちプリン』を奪い取って頬張る。

「ンまいぃ！」

「これだからデブなんだよ」

プリンを取られた王子がブスッとして、長い足をテーブルに乗っける。

「ﾃﾞｯΣ??!!」

んぐ…と喉につまるもちもち感。

学園内限定のこのプリン。

「乙女川通」のあたしは知ってる人気商品。

コイツ、いつもこうやって頬張ってきてたのか…

想像するだけで羨ましい！

「デブって言った方がデブなんですーー」

なんてありきたりなセリフを言ってみる。

「そうじゃないだろ…」

再び王子が近づいてきた。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい