第24話
「別に出会ったばっかとか関係なくね?」
顔を近づけたままそう問い掛ける。
(そこが問題じゃなくて!!!!ぅわっ!!)
触れそうで触れない唇。あたしは既に目が離せない。
「出会った時間とかじゃなくてぇ…ヒャッ!!」
ふぅっとあたしの耳に妖しい吐息をかけて甘い声を出す。
「じゃなくて?」
(イ…イジワル!このS男!!!)
耳を押さえて涙交じりで見上げるとククッと笑っている。
(こ…このサド…)
「あたしは…彼氏でもない人とそんな事するつもりはないんです!」
ムッとむくれて強く言う。
「…なんだ。それだけ?」
(そッそれだけ?!)
一大事も一大事!そんな関係になったことないあたしとしては、例え彼氏だろうとまだまだ早いと思ってますが!
思ってますが…そんな事は言いません…はい。
からかわれるのが見えてますから…。
「じゃ俺ら彼カノな!はい。これでいいんだろ?部屋に入るから」
ガチャとドアノブを下げている。
(ちょ…ちょっと待て---ぃッッ!!)
.
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます