第3話 Webマーケからみた投稿サイト比較

★Webマーケティングから見た二つのサイトの特徴を解説します。


①『小説家になろう』


  小説投稿サイトの老舗です。日本最大の登録者数を誇ります。

 なろうさんは読者を大勢抱えていますので、投稿した作品のPV数がエグイです。

 最初は、その数字に狂喜乱舞するかもしれません。

 でも、それ普通だから。みんなそうだから。


 なろうさんの素晴らしいところは、

 PV:アクセス数などの統計が細かく分析できる点です。

一日のPV数は時間帯ごとに表示されます。


また、エピソードごとのPV数も毎日更新してくれます。(カクヨムさんは累計)

ですから、

・投稿時間は何時の時間帯がPVがい多いのか

・平日と休日ではどう違うか、

・エピソードでPVが少ないのはどれか、多いのはどれか

つまり、読者が読まない理由を分析することが出来るのです。

こういう細かい統計があると、分析し対策や改善がしやすいですね。


②『カクヨム』


 泣く子も黙る角川様が運営しているサイトです。

最近は、なろうからファンタジー小説が得意な作家さんがこっちに流入してきましたね。

このジャンルでないと読まれないという偏りは特にありません。


いいなと思う点―その1

カクヨムさんのいいところは、SNSとして機能している点です。

作家と読者、作家と作家、お互いの良いところを見つけて意見交換したり勉強したりして、モチベーションアップになります。

他のサイトでは、作品のファンは付くけど、作者にはあまり関心がありません。

というか、作者と繋がるシステム自体存在しません。

そこは、さすがカクヨムさんです。SNSのように作者にファンが付きます。

作者にファンが付くと、新作を発表したときの初動が良くなります。

つまり、ファンがいる分、底上げがあるから0からのスタートにはなりません。


いいなと思う点―その2

カクヨム内でカクヨムのリンクが貼れるところです。

近況ノートやエッセイや後書きなどに、紹介したい作品のURLが貼れます。

読者はそこをクリックするだけで、読みたい場所にジャンプできますから、読者としても便利。

作者側からみると、読者の動線を作れるというメリットがあります。

注目して欲しい作品や、埋もれてしまいそうな作品へリンクを貼ることで、アクセスを促すことができます。


いいなと思う点―その3

それから、Google検索でキーワードを入力するとカクヨムさんはとく表示されます。

検索結果画面トップのスポンサー枠だけではなく、個人の作品名もよくヒットします。

他のサイトの作品も表示されますが、カクヨムさんが一番Google検索と相性がいいような気がします。

一番検索されているということです。


ざっとWebマーケティングから見た、投稿サイトの比較をしてみました。



Web小説の作家って、書くだけじゃないんですよ。

どうしたら商品が売れるのかを考えるマーケティングみたいなことも、作家は自分でやっているのです。

こういうWeb力は付けておいた方がいいですよ。

闇雲に投稿しているよりも、目指す方向がはっきりと見えてくるからです。

プロ作家さんなら、こういうことって編集さんがしてくれるのかな。

編集さんに会ったこともないから、わかりませんけど。

勝手な想像です。



★今回のポイント

・『小説家になろう』さんで、アクセス分析して最適解を探す

・『カクヨム』さんで、カクヨム内リンクを貼って読者の動線を増やす。

 SNS的機能を利用して、フォロワーになってもらおう。


次回は

Webマーケ的、少しでもクリックされる方法について書こうかと思います。

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