第???話 夢?

「佐藤君、こっちこっち」


僕は目を開けると知らない美少女が僕の名前を呼んでいた。

彼女の元へ行こうと足を動かした。

その途端、横からトラックのクラクションの音が聞こえた。

僕は音が聞こえる方を見てしまい足が動かなくなってしまった。

突然のことで脳が正常に動いていないことが分かったがそれでも足が動かない。

トラックの方から目が離せなくなって誰の声も聞こえてこない。

でも、彼女の方から声が聞こえてくる。


「佐藤君、あぶなーーーーーーーーーーーーーい!!!!!!」


彼女は僕の方に駆け寄り僕を突き飛ばした。


「佐藤君、大好きだよ」


彼女のその言葉を聞いた。

その途端、彼女が目の前から消えたと同時に凄い音が鳴り響いた。

彼女がトラックに轢かれ、トラックが電柱にぶつかっていた。

彼女のおかげで僕はかろうじて轢かれるのをまぬがれていた。

僕は目の前で何が起きているのか分からなかった。

けど何故だか分からなかったけど頭で考えるよりも足が先に彼女の元へ向かっていた。すぐさま、彼女の元へ駆け寄った。でもここで引っかかることがある。

僕は彼女と面識がないし名前も知らない。

でも、彼女は僕のことを知っているみたいだった。あーーーーーーあそんなことは今はどうでもよくて早く助けないと。


彼女の元へ駆け寄ると出血が酷かった。もう見ただけでも分かる。

これはもう助からない。でも僕の頭や体はそれを拒否している。

僕は今どういう感情なのか分からない。でもこれだけははっきりしている。


「僕も君のことが大好きだよ!!」


僕はその言葉を発した途端、とてつもない涙と感情が爆発した。

それと同時に気絶していた。


でもこれだけは覚えている。

その日はおぼろぐもだった......





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