10月28日(月)
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「じゃあ、お母さん行ってくるからね」
「いってらっしゃい」
「家のことよろしくね」
「はーい」
お母さんは今日から北海道に出張らしい。
一週間も向こうに行くらしく、大きなキャリーケースを持って家を出た。
私も学校に行かなければ、とテレビの電源を消した。
「おはよ!」
「おはよう」
学校に向かう電車の中でミクと合流した。
私たちの通う学校は東京駅から電車分くらいで到着する。周りが海に囲まれた敷地の学校だ。大昔には海軍を育てる学校だったらしい。
「ハロウィンの夜寒いかな」
「19℃だって」
人混みにいくから暑いかもねーなんて話していると、学校の最寄に着いた。
「次は甲斐高校前、甲斐高校前。お出口は左側です。The next station is Ki–high school-」
海に面している学校だけあって、吹く風は冷たい。
冬の訪れを感じられるこの時期が1番好きかもしれない。
───キーンコーンカーンコーン
「マナ、行くよ」
「うん」
「あれ、マキちゃん来てないね」
「そうだね」
「ノート返したかったな」
登校すると5人ほど空席が見られた。季節の変わり目だから、風邪かな。
担任の先生から、謎の高熱が流行っているから気をつけなさいと言われた。
テレビでもやっていたあのことだろう。
なんでも園児や私たち10代の若い世代の人たちに多く見られているらしく、特に気を付けるように言われた。
「マキちゃんもアヤちゃんも風邪なのかな。お菓子交換しようねって言ってたのに」
「31日にはみんな来るよ」
他のクラスでも休んでる人が多いらしく、校内放送で体調管理を怠らないように。
と放送された。
「あ、ミクこないだハロウィン衣装持ってたよね??」
「うん」
「うちら買い損ねちゃって、売ってくれない??」
「いいよ!」
ハロウィンまで、あと3日。
街中はもちろん、学校内でもハロウィンムードが広がっている。
教室内では、どんなお菓子を作ろうかとか、なんの仮想をしようかと話し合っている子たちもみられる。
───キーンコーンカーンコーン
放課後はミクとハロウィンパーティーの飾りを買いに来た。
渋谷に行った後は、ミクの家でホームパーティーをすることにした。
おいしいご飯を食べて、人生ゲームしたり、人気俳優が出てる映画を見たりして、充実したハロウィンにしようね。と約束した。
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