第8話たまには野生の肉を食べるのもいいな。そして場所を知らせる

それから午後もいろんな所も案内されて、あっという間に空が暗くなった。暗くなると電灯がないからか、かなり暗く感じる。獣がでて危ないから、暗くなると、俺達は家に入った。そして少し経つと、曽良さんが大きい猪を背負って帰ってきた。後もう片方に籠の中に大量の木の実が入っていた。これはかなりのご馳走になりそうだ。


「今日は大きい猪を取ったぞーそれと大量の豆とドングリも取ってきたぞ。あ、柳生さん今日は豪勢な料理を振るいますよ」


早速曽良さんは猪をナイフ型石器で皮を剥いでいた。そして肉を切っていき、ちょうどいい大きさになると、薪で火を焚き猪をそこに置いた。そして猪は焼けていく。


「今日はどうでしたか?」


「邪馬台国のいろんな所が知れて、楽しかったですよ」


教科書に書かれてない細かいところも知れたしな。凄く勉強になった。やっぱり文字で見るのと、生で見るとのじゃ全然違うな。文字で書かれている邪馬台国より、実際に見たやつの方がもっと雄大で、輝いていた。再現したものよりもかなりでかかったしな。


「そうですか、魏の使いの人からそう言われて、卑弥呼様も喜んでいることでしょう」


まぁ俺達が卑弥呼さんは未来から来てることを知っているから、未来人にそう言われたら、確かに嬉しいかもな。未来人も認める国家ってことだからな。俺も日本がかなり先の未来人に認められたら嬉しいだろうし。


そして、しばらく経つと、猪が焼けた。それを胡椒ぽい調味料をかけて、渡された。俺はそれを受け取り、かぶりついた。いい感じに胡椒が効いていて、肉が柔らかくて美味しい。ご飯もそれで食べるとよく合う。ご飯はスプーンで食べている。まさかこの時代にスプーンがあるとは思わなかった。


それから肉とご飯を味わって食べて、やかて食べ終わった。お腹が痛い。こんなに肉を食べたのは久しぶりだ。それから今の情勢のことを色々話して、作戦を立てた。邪馬台国の国の人たちと軍を組みながら、戦うべきだろう。色々習っているとはいえまだ全然だし、実戦経験が無さすぎる。とりあえず頭数を揃えることからしなくては。


「私はなんとしてでもこの国を守りたいです。異界の住人のような化け物にこの国は渡しません」


やっぱり異世界でよく見る怪物がいるみたいだ。そいつら弥生時代の技術じゃ倒すのは大変だろう。そいつらは俺達が戦うことにしよう。邪馬台国の人には人間を対応して貰おう。


「俺だって友好国の邪馬台国を侵略なんてさせませんよ。俺達が総力を持って、戦います」


「魏の人にそう言われると、心強いです」


攻められる前に人数が揃ってくれればいいが。相手はこっちの都合を待ってはくれないだろう。だから早め早めに動きたい。どうすれば早く集まってくれるか。そう言えば陰陽師は式神を飛ばすのが得意だと聞いたことがある。水澄に飛ばしてもらえないだろうか。


「水澄、式神を飛ばせるか?」


「飛ばせるけど場所が分からなきゃ無理だよ」


「場所が分かれば飛ばせるんだな。それなら大まかなところを言うから、飛ばしてくれ」


「え、霊気探れるの!」


「違う電気信号がたくさんある場所を探るだけだ。電気なら多い場所探せばいいからな。それじゃやるぞ、、、、この辺か。南西方向に十キロ飛ばしてくれ」


時間にするところ十分以上は探っていたからな。思ったより疲れるなこれ。電気を飛ばして周囲を探っているからか。これ以上遠かったら、ぶっ倒れていたな。今も軽く眩暈がするし。滅多にやらない方がいいな。


「分かった。でもゆっくり休んでね。今ので大分霊気が安定してないから、相当疲れたでしょ」


「分かるか。とりあえず休ませてもらうわ。お休み」


二日連続でお風呂に入らないのはなかなかきついものがある。だが今はくらくらして瞼が重い。それだけ体に負担がかかったてことだろう。もうやりたくねーな。でも異世界に飛ぶとなるとまたやる機会があるんだろうな。


今は先のことを考えても仕方ないか。とりあえず寝て疲れを取ろう。


俺は藁がひいてあるところに横になり、水澄が目をつむり、集中して式神を飛ばしているのを尻目に見ながら、俺は目を閉じ、意識を手放した。


そして家の隙間から漏れる陽射しで目覚めた。昨日は結構疲れたが寝たら、疲れはわりかし取れたな。なんでも寝れば治るて聞くが、本当のことのようだな。俺は伸びをして、朝陽を浴びながら、太陽を見て、ボーとしていた。早く学校のやつらここに着かないかな。とりあえず今日は敵の国の名前と、軍事力を把握するのが先決だな。


少し経つと、水澄も外にでてきた。やっぱり異世界に来ても、体内時計はあまり変わらないみたいだな。俺達はどっちもそれなり早く起きる方なんだろう。


「おはよう隆之助先輩。朝早いんだね」


「野球部の朝練があるからな。早く起きることが習慣なんだよ。曽良さんはまだ寝てるか」


とりあえず道は覚えたし、周辺を散策して、どこか攻撃に耐えられそうか細かく見てみるか。モンスター相手だと、この時代の防御がどこまで通用するかチェックしないとな。


「そうだね、散策するでしょついていくよ」


「霊的な意味の結界も確認してほしいから願ったり叶ったりだな。とりあえず防御施設から、確認するぞ。その後は結界の強度を見るって感じだな」


「分かったよ。結界に関しては任せて」


俺達は周囲を散策し始めた。

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