第7話邪馬台国の文化は新鮮だ
やっぱりこの時期は暑く、エアコンが恋しく感じた。何でこんな暑い時期に敵は戦争を仕掛けてくるのかね。現代に生きる者なら、暑い日に動きたいとは思わないはずだと思うんだが。そんなことを考えながら、俺は寝ることにした。ちなみに寝床はむしろと呼ばれる藁やかやでできている物だ。ベットで寝てるものからしたら、めちゃくちゃ固いが、江戸時代までこれが続くんだから、これで寝れるようにしなくてはならない。そう思い目を瞑って、無理矢理寝た。
朝起きると身体中が痛かった。弥生時代はよくこれを我慢できたな。慣れというものか。
「ふぁー眠い。そうだ時計はないから、時間分からないのか。今度飛ぶときは時計も持ってくるか。場所が分からなくなりそうだから、朝の日課の散歩はやめておくか」
「おはよう。隆之助先輩。よく眠れた?」
「ベットと違うから、全然眠れないわ。むしろ今も眠い」
「そうだよねー。私も眠いし。今何時だろ」
多分そんな寝てないと思うから、六時くらいとかじゃないか。まぁ曽良さんが起きてくるのを待つか。弥生時代の平均的な睡眠時間は分からないから、いつまで待たなきゃいけないか分からないが。
少し経ち、曽良さんも起きた。まだ六時半くらいだ。弥生時代の朝は早いんだな。農業をやっている人は朝早いと聞くし、そんな感じなんだろう。朝御飯はもちろんない。この時代はないんだな、勉強になったわ。
「それじゃ私は狩りに行くので、妻の志久にお昼は作ってもらってください」
「分かりました。狩りがうまく行くことを願っています」
曽良さんは夜は豪勢にできるように頑張りますよと言って、家をでた。狩りか、雷撃を使えば動物ぐらい狩れると思うが、間違いなく味は落ちるから、曽良さんに任せた方がいいだろう。それに狩るためのノウハウも曽良さんは持っているだろうし。素人がでる場面じゃない。
「それじゃ私は土器を作りますね。土器を作り終わったら、町を案内します」
そう言うと、真剣な表情で土器を作り始めた。俺はこんなときに暇になると思って持ってきた本を読んでいた。水澄も音楽を聞きながら、本を読み始めた。下手に外にでたら、迷子になりかねないからな。それならこうやって一人でできることをやった方がいい。まぁ水澄みたいな美少女が近くにいるなら、男ならなんとか好かれようと話しかけるんだろうが、俺はそいう感情はないので、普通に一人でやりたいことをやる。
しばらく経つと、志久さんは弥生土器を完成させた。凄いこれが本物の土器か。凄いきれいな赤褐色の色をしている。曽良さんが帰ってきたら、一個もらえないか頼んでみよう。
「それじゃ町を案内しますよ。魏と違って、そこまで発展してないので、つまらないかもしれませんが」
「そんなことありませんよ。異国の文化を知れるっていうのは結構楽しみなので」
「そうですよー。ここならしつこい人もいないですし」
やっぱり水澄はしつこくナンパされているんだな。中学生に手を出すのは犯罪だと思うんだが。まぁナンパ師は気にしないだろうなそんなこと。捕まるやつなんて、ごく一部だし。ナンパに成功してる時点で、この人なら、いいかとなっているからな。
「そうですか、それなら案内しますね」
それからここは敵を防ぐところだと、環業を案内してもらったり、祭ごとを行う場所を教えてもらった。そしていろんな国から貿易をして、手に入れた輸入品を見せてくれた。その中でもひすいでできたアクセサリはこの時代の技術できるのかと思うほど、美しかった。
「これで近くの案内は終わりです。それではお昼にしましょうか」
弥生時代の食事には興味があるな。煮炊きをしているだろう。だから口には合うはずだ。そんなことを思いながら、俺達は家に帰った。そして早速土器で、米を煮炊きして、作った。そして豆やドングリなどを煮炊きして出してきた。
踏む健康には良さそうだな。肉は保存できないから、でてこないのか。ご飯は炊き立てで、なかなかふっくらしていて美味しそうだ。俺達はいただきますと言って食べ始めた。
ご飯はなかなか柔らかくて、美味しい。ドングリも思ったより食間がよくて美味しかった。
「美味しいですね。ご飯は特にふっくらとしていて」
「ふふ、ありがとうございます。夜になったら、肉も来るので、もっと美味しく感じると思いますよ。期待にそぐえるものを出せるように紅海が狩ってくれることでしょう」
そして俺達は食べ終わった。まぁ男だから、これだけじゃ食べたりない。でも夜には肉がでるはずだから、それに期待しよう。あ、あれは鉄刀?しかもなにか刻まれている。
「あ、あの鉄刀に気づきましたか。あれは紅海のご先祖様が後漢の皇帝に貰った鉄刀なんですよ。昔はうちの家も王族だったらしいんです」
争いに負けたってことか。そして国を吸収されて今は平民ってことか。そこら辺の平民よりお金を持っているのはそれが理由か。元王族なら、土地を多く持っていてもおかしくはないからな。
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