第4話水澄が同じ学校の後輩で、寮がとなり同士だった
それから学年での審査が終わり、次は一年生となった。将来有望な人が集まるといいな。こいつらは三年間いるわけだし。そんなことを考えながら、適正を検査していく人を見ていた。すると、なんか見たことのある美少女が壇上に上がった。ていうか水澄だった。あいつも黄金南中に転校してきたのかよ。どんな確率だよ。
「見ろよあの子アイドル並みに可愛いぜ」
「俺一目惚れしたかも」
もうすでに水澄は話題になっている。関わるのやめよ。また苛められかねないし。まぁ今は色々習っているから反撃ぐらいはできるが、目をつけられるとめんどくさいからな。野球部にまで影響でてきたら、めんどくさいしな。それに師範代にもあまり手を出すなと言われているし。
「なんと適正六つ。しかも強力に使えるのは四つ。二人目の天才の誕生だ」
神様は美形が好きなのかね?だから俺はひとつなのか?なにそれ理不尽すぎない。まぁいい多彩せいよりも、ひとつを極める方が勝ったりもする可能性もあるし。
そして体育館は盛り上がる。まぁ多分その辺の男は相手にされないと思うがな。そう思っていると、全部の学年の適性検査は終わった。そしてクラスに帰ると、早速無水が色んな女子に囲まれていた。モテル男も辛いな。決して羨ましいなんて思ってないんだからね!
まぁ同じ学校だった女子の軽蔑している視線はどうにかしてほしいが。はぁーまさか俺を知っている奴らまで、この学校に来ていたとはな。心機一転静かな学園生活が送れると思ったのに。まぁ無水っていうイケメンに夢中になって俺は眼中にないみたいになってくれればいいが。
そして軽い挨拶と自己紹介が終わり、俺は教室でた。あの女が他のクラスメイトに嘲笑した感じに俺を指差して話していたのを見たから、早くここをでようと思ったのだ。進学校はそいういじめは少ないはずだが、残念ながら、国集められた奴らは適正があったから、集められただけで、学力は伴っていない。つまり普通に民度が高いとはいえない。あの女も学力はかなり低かったはずだし。
そしてクラスをでると水澄がなぜか校門の前にいた。いらぬ嫉妬を受けそうだから、あまり関わらないでほしいんだが。マジてまたいじめを受けるのは嫌だぞ。やり返せるとしても。俺は見つからないようにひっそりと他の生徒にマジって帰ろうとした。
「あ、隆之助先輩ここにいたんだね」
「なんで分かるんだよ。俺気配消して、でていったはずだぞ」
これでも気配を消すのは得意なのだ。鼎でさえ俺が気配を消したら、気づかないくらいのレベルだし。元々存在感もそんなにないからな。だから何回かいじめも見つからないでなかったときもあったし。
「私陰陽師の家系だから霊気とかで分かるんだよ」
だからあんなに適正あったのね。陰陽師なら、様々な呪術を使うから、得意なのがたくさんあってもおかしくない。まぁそれでも多すぎるような気がするが。一気に水澄は学園のアイドルに成り上がったよな。女子に嫉妬されて手を出されなければいいが。
「それはどこにいてもばれるってことだよな。、、、、平和な学園生活が送りたかったんだがな」
「?とりあえず一緒に帰ろう」
「方向反対かもしれないだろ」
この学校の寮はいっぱいある。俺のところは学校から遠いが、学校から近い寮もある。基本的に寮はアパートみたいな感じだ。国が作るなら、マンションでもよかった気がするが。時間がなかったから、既存のアパートを買収したりしたんだろう。
「帰ってみれば分かるよ」
拒否してももうすでに何人かの男に見られているから、意味ないと思い一緒に帰ることにした。美少女と帰るのは小学生以来か。せめて嫉妬をされないように適正な距離感で接しよう。
「水澄はどこから来たんだ?」
「東京だよ」
「東京だと千葉に来るのに渋ったりしなかったのか?」
田舎から見たら、千葉県も十分都会だが、東京に住んでいる人からしたら、千葉県は中心地だと思わないだろう。特に松戸はベットタウン的な感じが強い。
「うーん別にしなかったよ。千葉県もディズニーがあったりして、いいところはたくさんあって、飽きないし」
「え?ディズニーって東京じゃないのか?」
「ディズニーは千葉だよ。そいうテーマパークとかに興味相当ないんだね。普通の人なら知っていると思うけど」
いや普通東京ってついていたら、そっちの地域にあると思うじゃん。外国人なら尚更混乱するんじゃないか。どんだけ千葉県は自分達の名前じゃ人は来ないと思っているんだ。なんか他の東京ってついてるところも千葉県にありそうだな。
「まぁそいうところに行くよりも、城巡りの方が楽しいからな。色んな思いを知れて」
「へぇー戦国時代に興味があるんだね。それじゃ今回やつ結構楽しみなんじゃない?」
「ああ、早く過去に行きたい気分だ」
それから一緒に帰っていると、なんと同じ寮で、隣同士の部屋だった。こりゃクラスメイトにはばれないようにしないとな。何をされるか分からん。
「まさか隣同士だったなんてね。これも運命かな」
「こんなこと知られたら、俺普通の学生生活か送れねーわ」
まぁ野球部に入るから、そこまで接点を持つことはないだろうからいいか。
「それじゃ俺は帰るな。明日からトレーニングが始まるみたいだから、遅刻するなよ。それじゃあな」
俺は自分の部屋に入ると、伸びをした。美少女と寮が隣同士とか、どんなアニメだよ。
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