第3話俺はやはり才能がないらしい。まぁいつものことだ
水澄はあるぬいぐるみの前で止まった。パンダのぬいぐるみだ。ちょうど抱くのにはいいぐらいの大きさだな。水澄はほしそうに見ている。俺はそんなにユーホキャッチャーやらないから得意かは分からないから、水澄がやり始めるのを見ている。俺は別に美少女の好感度を上げようと思っていないから、取ってあげようとは思わない。まぁ鼎ためなら取るがな。
そして何回か、挑戦したが、やっぱり取れない。
「なんで取れないのぉー。これ今取らないと、誰かに取られちゃうのにー」
まぁ一個しか残ってないから、確かにそうだろうな。
「うーんこれなら取れるまでやってやる」
そんなことしたら、1日潰れかねない。仕方ない、俺が取るか。水澄の技術を見た感じだと、俺の方がまだましだから、取れる可能性は俺の方が高いだろう。
「それなら俺が取るから、水澄は待っていてくれ」
「え?いいの!ありがとう。頑張ってね」
俺は水澄と場所を変わった。アームの掴む強さは把握している。そして角度もどこか取るのがいいかも分かる。後は集中するだけだ。俺は息を吐いて、集中した。そして、少しづつ出口に近づけながら、最後はアームが強い方に負担をかけながら、掴み出口に落とした。
思ったよりうまくいったな。意外と得意なのかもしれない。
「隆之助先輩ありがとう!」
水澄は目を細めて、満面の笑みで言った。やばいときめいちゃいそうだ。これが美少女の笑顔か、かなりの破壊力を持っている。美少女とは関わらないと決めた俺がここまでキュンとくるとはな。
それからゲーセンで、好きなアニメのグッツを取ったり、アニメイトでしのぶのグッツを買ったりしていた。そして昼の時間になった。ちなみにやはりというか美少女だから凄く目立った。こんなに目立ちたくないし、いらぬ嫉妬を受けたくないから、美少女とはいないようにしていたのに。鼎は別だが。
「あ、私午後は引っ越し業者が来るんだったの忘れていた。それじゃ私は寮に戻るね」
その学校も寮があるのか。てっきり家族ごと引っ越したのかと思ったわ。私立の中学に転入でもするのかね。まぁこの場限りの関係の俺には関係のない話だが。やっと男どもの嫉妬の視線から逃れられるわ。正直あの視線は何をしてくるか分からないから、気が気でないんだよな。
「そうか、それじゃ頑張って友達作れよー」
「じゃあね」
そう言って、水澄は駅に向かっていた。俺はどうするか、ラーメンをとりあえず食べるか。松戸はラーメンの激戦区らしく、全国レベルのラーメン屋がごろごろしてるらしいからな。楽しみだ。俺は事前に調べておいた兎に角というラーメン屋に向かうことにした。
「ふぅー並んだけど、あそこのラーメンやめちゃくちゃ美味しかったな。長崎にはない味だった」
ラーメンも食べたし、戸定邸は今日は休みだし、本屋でも行って家に帰るか。青春ラブコメは間違っているの新刊がでていたはずだし。それに過去に飛ぶなら、歴史の勉強もしておきたいから、それ関連の本も買わないとな。学校が始まるのが楽しみだ。
それから本屋で新刊と歴史関連の本を買って、家に戻った。早速歴史の本を一冊1日で読み終わり、夜ごはんを作って、食べた。それにしても水澄めちゃくちゃ可愛かったな。水澄と仲良くなる男は周りから嫉妬を向けられるだろうな。まぁあのレベルの美少女が相手にするのはイケメンだろうから、嫉妬は慣れてるから、問題ないか。そう思って俺は寝ることにした。
時は経ち一週間後俺は学校に向かうことになった。新しい友達できるといいな。ホームルームが終わったら、他の生徒は帰るが、俺達異世界クラスは残るらしい。器具の説明をするらしいからだ。それと一週間後にはもう飛ぶらしい。そして魔法の適正を調べるんだとよ。
それからホームルームが終わり、俺達は体育館に向かう。どんな魔法が使えるか楽しみだ。体育館に着くと、俺達は器具の説明を受けた。そして話によると、魔法の適正は四つでるらしい。そのうち二つはそんなに強くないらしいが。
「それじゃここに手を翳してほしい。そうすれば適正がでるはずだよ」
俺は役人の人に言われ、手を翳す。すると雷とでてきた。だがその一つで終わりだった。え?適正四つでるんじゃないの?ひとつしかでてないんだけど。
「君はどうやらひとつのようだね。落ちこぼれか」
するとヒソヒソと笑われてるのが分かった。ここでも蔑まれる対象かよ。まぁいい。この雷と幼少期からやってきた剣術でこいつらを越える最強の封魔士になってやる。その後他の生徒も適正は四つでていた。そしてあるイケメンに出番が回ってきた。あいつは腹黒だな。人間観察をしてきた俺には分かる。あれは周りを下に見ていて、駒としか思っていない。俺もああいうイケメンから、美少女と仲良くなったときに嫉妬されて、イケメンが裏から男を操って、苛められたからな。
「なんとこれは適正が六つしかも使える強力なものは四つ。これは歴史上二人目だ」
「さすが無水くんでしょ」
「イケメンで才能にも溢れるって凄い。やっぱりあの才能なしとは違うね」
あ、あいつ俺のクラスにいたやつだわ。ここにいるとはな。こりゃ俺もついてないわ。それにしてもイケメンで、天才とは随分神様に好かれたものだな。腹黒なのに。
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