第2話水澄との出会い。これが俺の運命を動かす
俺は朝起きると、少し周辺を散歩するかと思い、朝御飯を食べて、外出することにした。俺は長崎の中でも田舎の方に住んでいたから、あまりにも多くのコンビニの数にビックリした。少し歩けばいくらでもコンビニがある。これじゃ競合相手が多すぎて、儲からないんじゃないだろうか。これが首都圏かと恐れおののいた。
そんなことを考えながらスーパだったり、コンビニはたくさんあるからチェックしないで、後はスポーツショップをチェックしてた。野球で道具を買うかもしれないからな。
それにしても首都圏でもわりと松戸は人が少なく、もっと多くの人がいると思っていた俺は驚いた。東京だけかたくさん人がいるの。それなら千葉に来てよかったわ。人が多いのはあんまり得意じゃないし。
「そこら中にマンションだったり小さいビルがあってさすが首都圏なだけはある。うちの地域じゃマンション作っても誰も住まないだろうしな。みんな持ち家持っているし。松戸の中心地にも行ってみるかね」
俺は駅で電車に乗り、松戸駅に向かった。すると数分で電車が来て、また驚いた。こんな頻繁に来ていて、赤字にならないのか?うちなんて一時間に一本とかだぞ。首都圏恐るべし。
俺は松戸を降りると、そこそこ人がいることにさすがベットタウンと思った。まずどこから行くかね。ゲーセンとかいいかもしれない。うちの地域じゃなかったし。行くには長崎の中心地に行くしかなかったし。しかも松戸のゲーセンは調べた感じだと、結構いろんなものがおいてあると聞く。
俺はワクワクしながら、ゲーセンに向かった。そして中に入ると、その騒音さにさすがだなと思った。ゲーセンでまずユーホーキャッチャーでもやるかと物色していた。
「やめてください」
「いいじゃん。俺たちと気持ちいいことしようぜ。そのうち来てよかったと思うぞ」
ナンパか、見たところ中学生だよな。大学生ぐらいのチャラチャラしたやつがナンパしてるな。ロリコンかよ。つうかばれたら捕まるぞ。本気でいやがってるみたいだな。できるだけ美少女と関わりたくないが、あのまんま襲われでもしたら、夜気になって、気持ちよく寝れないから、助けるか。
「おい、やめろ。そこのロリコン野郎」
「あ、なんだお前。美少女とやれる邪魔をするなよ。それともぼこされたいか?それなら受けてたつぜ」
「はっぼこせるならやってみるんだな。返り討ちにしてやるよ」
男は青筋を浮かべながら、てめぇーとか言いながら、近づいてきた。俺はダランと脱力した構えをして、男がくるのを待った。すると男は右ストレートを繰り出してきた。
遅いな。これなら武道習っている小学生の方が早いぞ。見た目だけのやつみたいだな。俺はそれを一歩後退して、避けた後、男は驚嘆した表情をしていた。俺は殴ってきた右腕をガシッとつかみ背負い投げをした。すると男は急なことで、受け身をとれなかったのか背中を強打して、そのまんま痛みで気絶した。
「ありがとうございます。いろんな人に目配せしたのに誰も助けてくれなくて」
「まぁ俺も勝てる相手だと思ったから、助けただけだ。そこまで感謝されるほどじゃない」
「お礼をしたいのですが」
「お礼なんていらないぞ。別に下心があって助けたわけじゃないからな。いやひとつだけいいか?敬語をやめてくれ」
その少女の顔を見るとかなり整って美少女だった。ボブヘアの髪型に目が大きく、顔は小さい。それにキスをしたら柔らかそうな唇をしている。正直かなりタイプの顔だ。でもここで迫ったら、あの男と変わらないから我慢する。
「それなら分かったよ。だけど多分先輩だよね?」
「俺は中学二年生だ。二学期から、転校してきた」
「私は中学一年生だよ。私も二学期からの転校生だよ」
「そうか、とりあえず警察に通報しておくか」
俺は携帯で、警察に通報して、周りにいた男の人達に協力してもらい、周りを取り囲んで、男が目覚めても逃げ出さないようにした。そしてすぐに警察が来た。どうやら交番が近かったらしい。俺達は男を警察に引き渡し、軽く事情聴取を受けて、解放された。そしてゲーセンで再び遊ぶかとなり歩を進めようとした瞬間、少女に腕をつかまれた。
「なにかようか?」
「私もこの辺くるの始めてだし、一緒に回らない?あ、名前言ってなかったね。私は水澄るなだよ。みんなからはるなもと呼ばれているよ」
「俺は柳生隆之助だ。よろしくな水澄」
「そこは愛称で呼ぶ場面じゃないの?まぁいいけどね」
愛称で呼ぶとか恥ずかしいし、美少女なんだからな。俺は前美少女と仲良くなり下の名前で呼んだら、クラスメイトから、いじめられたんだよ。だからそれから美少女とは一緒にいないように気を付けていたんだが。だから愛称で呼ぶこともない。それに1日限りの関係だろう。中学は違うだろうし。何せ国からの要請を受けたやつがこんなに簡単に一緒になるはずないからな。それと美少女といるとまた嫉妬されかねない。
「それじゃゲーセンを楽しもう」
このまんま一人で、回らせるのもまたナンパをされるかもしれないから、一緒について行くか。水澄はユーホーキャッチャーを楽しそうに見ていた。
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