第5話

・・・そして退院の日がやってきた


拓真「色々と買い物しないとな。


   何か欲しいものあるか?」


萌「………」


拓真「何だよ?何か言いたいことが


   あるなら言え」


萌「ほ…ほ…欲しいものなんて…別に…」


拓真「お前そんなに手に力入れて


   痛くねーのか?見せてみろッ」


萌「えッ!?」拓真は萌の手をとる


拓真「ほらッ、傷できてんじゃねーか。


   そんなに力入れなくても


   言いたいことがあるなら言えばいーんだよ。


   俺は怒らねぇから」


萌「!?」


拓真の俺は怒らないからという言葉に


どうしてあたしが家に帰りたくないのか


なんとなく分かっているんだと萌は思った




(拓真side)


力で抑え込まれることによって


自分の意見が言えなくなる…


分かるよ…俺もそうだったから…


でも自己主張しねぇと


何も始まらねぇんだよ…

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