読者賞を(も?)狙いましょうか?
すみませんが、今回は作品紹介記事ではありません。
私は短編でカクヨムコン11に応募する気がまだあります(けど、書き上がってない……泣)。本当に応募できるのか怪しくなってきました。
それなら、いっそのこと応募せずに読者賞(正式名称は違います)を狙おうかと思ったりもしなくもなかったのですが、結論を言うと、そんな簡単なものではありませんでした。でも前回よりは、多数のレビューを書かなくても、受賞作品をたくさん的中させなくても、読者賞を受賞するチャンスがあるかもしれませんよ!
その理由を少し長くなりますが、記事として投稿します。
前回のカクヨムコン10の読者に贈られた賞は、読者賞1つだけ、それも1名のみが受賞という超狭き門でした(正賞:記念品、副賞:賞金10万円)。選出基準は、「受賞作品(大賞、特別賞、コミカライズ賞)に対して、複数以上の文字ありレビューを投稿(読者選考期間中に限る)したユーザーの中から、受賞を的中させた作品数とレビューの内容を複合的に評価」でした。
この熾烈な競争を勝ち取ってカクヨムコン10の読者賞を受賞されたのが、nullpovendmanさんです。それだけではなく、カクヨムコン9で最熱狂レビュー賞も獲得され、今回のカクヨムコン11では現代アクション・異能バトル部門の特別審査員をされています。
nullpovendmanさんの読者賞攻略方法は、カクヨムコン10応募作品を紹介した『カクヨムコン10のおすすめ作品』を読むと分かります。なお、カクヨムコン11期間中はコメント機能をオフにしていらっしゃるそうですので、例外的に引用に関して事前承諾をとっておりません。
nullpovendmanさん作『カクヨムコン10のおすすめ作品』
https://kakuyomu.jp/works/16818093089767240174
カクヨムコン10では、レビューの内容だけでなく、「受賞を的中させた作品数」でも他のレビュワーを圧倒してなければ読者賞を受賞できませんでした。nullpovendmanさんは、「カクヨムコン10の読者賞が去年と一緒のラインで決まるとした場合、20作品以上の受賞作を当てる必要」があると当時、予想しています(下記の「プロローグ、あるいは、この作品について」より)。
この当確ラインは、先人のデータから導かれています。カクヨムコン11で異世界ファンタジー【女性主人公】部門の特別審査員を務める朱音ゆうひさんは、カクヨムコン9でスコッパー賞を受賞していますが、カクヨムコン9期間中に投稿したレビューは127本(2025/12/18現在、カクヨムに残っている作品のみ)もあり、受賞作を20作も的中させているそうです。
『カクヨムコン10のおすすめ作品』「プロローグ、あるいは、この作品について」
https://kakuyomu.jp/works/16818093089767240174/episodes/16818093089767256893
ただし、nullpovendmanさんのおっしゃる通り、レビューを書いた作品全部が受賞するのは考えにくいでしょう。実際、読者賞を受賞されたnullpovendmanさんは、カクヨムコン10期間中にレビューを115本も投稿しています。今もカクヨムに残っている作品数のみ数えているので、カクヨムコン10開催当時はもう少し多かったかもしれません。ちなみに私のカクヨムコン10期間中のレビューは、短編も入れて10本だけです。比較の舞台にも上げられません。
nullpovendmanさんがレビューをした作品で10万字を超えたのが108作品、その中で中間選考を通過したのが94作品、最終的に25作品33受賞(的中率23%)を当てたそうです(下記「最終選考の結果発表」より)。
『カクヨムコン10のおすすめ作品』「最終選考の結果発表」
https://kakuyomu.jp/works/16818093089767240174/episodes/16818622174474236374
でもカクヨムコン11で読者賞にあたる賞の選出基準は、前回と変わりました。
カクヨムコン11の読者向けの賞としては、
・MVR/MOST VALUABLE REVIEW(1名) 正賞:記念品 副賞:賞金10万円
・優秀レビュー賞(10名) Amazonギフトカード1万円分
の2つがあります。
カクヨムコン11【短編】には読者賞にあたる賞はありません。
MVR賞の選出基準は「カクヨムコンテスト11への参加作品に対するレビューのうち、もっとも心を打った、学びがあった、または創造性にあふれたレビュー」です。最終レビュー賞は、「最終候補まで残った10レビュー」が受賞します。
カクヨムコン11では、受賞的中はいわゆる読者賞の選出基準として直接言及されていません。ただし、「学びがあった」の裏にその基準が含まれている可能性も捨てきれません。そうは言っても、カクヨムコン10の時のように直接言及されていないので、大量にレビューを投稿しなくても、MVR賞や優秀レビュー賞をもらえる可能性はカクヨムコン10よりは大きいと思います。
自分がレビューを書いた作品が受賞するのは嬉しいですが、受賞予想を目的にレビューを書く作品を選ぶのではなく、自分が好きな作品にレビューを投稿して応援記事を書きたいので、こういう基準のほうが私は歓迎です。
でも、実際、このエッセイで紹介している作品のジャンルをご覧いただければ分かるように、そのスタンスだとレビュー対象作品のジャンルが偏ってしまうのは否めなません。nullpovendmanさんのレビュー対象は、異世界ファンタジーと現代ファンタジーに少し偏ってはいますが、それを抜かせば各ジャンルまんべんなくレビューを書かれていてすごいです。
ただ、レビューを書くのはすごく難しいですよね。私はつい長々と書いてしまう悪癖があるし、ネタバレし過ぎないか、そもそもネタバレしないでレビューを書けないかと色々悩みます。
簡潔で分かりやすいレビューの書き方をnullpovendmanさんが上記の「プロローグ、あるいは、この作品について」で解説してくださっています。それによると、「ネタバレありで「ここが良かった! みんなも読んでくれ!」とする方法と、ネタバレなしでどういう作品か、どんな人に向いているかを書く方法」があるそうです。nullpovendmanさんは、ネタバレなしで書くようにしているそうですが、「いずれにしてもここが推せる!というポイントを心の赴くままに書けばいい」と勧めています。
ちなみにnullpovendmanさんによれば、ネタバレなしでレビューを書くとキャッチコピー欄にレビューのタイトルが表示されるとのことです。ネタバレありだと表示されないのは知りませんでした。
皆さん、頑張ってレビューを書いて10万円ゲットを目指しますか?――いや、これでは守銭奴になってしまう(本当にそうなんですが)! 皆さん、レビューをどしどし書いてMVR賞と優秀レビュー賞受賞の栄誉を目指しましょう!
でも読者賞受賞目的という下世話な話を抜きにしても、私はフォローさせていただいている方々のレビューで未知の素敵な作品に出会える機会が結構あります。なので、推し作品を広めるためにできればレビューを投稿したいものです。
それにそもそもこのエッセイを始めたきっかけは、大量の投稿作品の中に埋もれてしまっている良作を見つけて応援することでした。だから受賞予想を的中させるためさけに、既に多くの読者や星を獲得している作品をレビューしたり、紹介記事を書いたりしようとはあまり思えません。それよりは面白いのに埋もれてしまっている作品を少しでも広めるお手伝いをしたいなと思います。要はスコッパーの精神です。
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