復讐編IV

「よぉ、王女」

「あらあら、鬼頭さん達ではありませんか」

王女は相変わらず舐めた態度で俺に喋ってきた

ムカつくがそんな事は置いておこう

「実は最近俺たち強さに限界を感じてるんだが、なにか知らねぇか?」

「限界を感じる…ですか、皆さん修行の一環としてこの都市のダンジョンを攻略されて居ますよね?」

「あぁ、そうだな」

「たしかにダンジョン攻略は手っ取り早く強くなります、ですが一定を超えると強くはなりません、恐らく鬼頭さん達はその領域に来たのでしょう」

「なるほどな…だとしたらなんで文哉の野郎は変わりなく強くなってるんだ?」

「文哉さんの場合ダンジョンで得られる分がまだあるんでしょう、正直文哉さんは異例です」

ここでもまた文哉だ、

俺は自分より文哉の方が才能があると言われているようで腹が立った

「なるほどな…」

「じゃあ俺たちはもう強くなれないのか!?」

横に居た3人がそう叫んだ

そこが何よりも気になる所だ

「そんな事はありませんよ、皆さんはこれからも強くなれます、やり方は今までとは違いますが」

「一体何をすればいいんだ?」

そう俺が言うと王女はニヤリと笑った

「そうですね…色々ありますが1番手っ取り早く強くなれるのは戦争などに参加して沢山の人と戦う事ですかね」

「せ、戦争!?つまり人を殺すって事じゃないですかぁ!」

明が叫んだ

「はい、そう言う事です、ですがそれが1番手っ取り早く強くなれます、ちょうどあと1ヶ月程で戦争が始まります参加されてはどうですか?」

「戦争か…ありだな俺達は参加するぜ」

「え!?」

「なんか文句あるか?」

俺が睨むと3人は黙った

戦争か…俺なら死ぬ事はないし手っ取り早く強くなれるし人も殺せるなんて最高じゃねぇか

「そうされることをおすすめします、それとこれは言っていませんでしたが鬼頭さんのユニークスキルは殺した物のスキルや能力値を奪う事のできるスキルです」

「は?そんなの聞いてねぇぞ?どういう事だ?」

俺のスキル<奪う者>がそんなスキルだなんて俺は聞いていなかった

「これは私も今の今まで言うか迷っていました、でも戦争に参加するならこれは必要だと思って話しました、皆さんが参加するなら私から話しておく事があります」

「話す事?」

一体なんの事だ

「志保さんと一ノ瀬さんを消したのは私です」

「!?」

「まじかよ、あんただったのかよ」

「ほ、ほんとですか!?」

「えぇ、本当ですよ、あの二人は私が戦争の話をしている時にその話を聞いてしまったのです」

「なるほどな…でもやってくること他の人間にバレたらまずくないか?」

毒島はこう言ってるが俺には何がまずいかが分からなかった

「何がまずいんだ?雑魚なやつと邪魔な女を消しただけだろ?何もまずくねぇだろ」

「驚きました、流石鬼頭さん流石ですね」

「何が流石なんだ?」

「いえ、こちらの話です」

「なんだよそれ」

王女は訳の分からないことをほざいてるがまあいいだろう

「決めました、皆さん私の直々の部下になりませんか?」

「あ?部下だと?調子に乗るのも大概にしろよ?なんで俺がてめぇの為に動かないといけねぇんだ?」

「そーだ!なんでお前のために!」

「別に悪い話ではないと思いますよ?部下になってくれた矢先には今よりも強くならせてあげれますよ?」

「今よりも強くだと?具体的には何をするだよ?」

「今のあなた達が強くなれる限界値にレベルアップさせてあげるのです」

限界値にレベルアップだと?

「そんな事ができるのか?」

「えぇ、私達が作り上げた装置なら可能です」

「悪くない、話だな、わかったお前の部下になってやるよ」

「鬼頭がなるなら俺も!」「ぼ、ぼくたちも!」

「わかりました皆さんではそこの装置に乗ってください」

王女が指を刺したのは横にある古びた機会だった

「こんなのでほんとに強くなるのか?」

「試したら分かりますよ」

王女はそう言い機械を起動させた、その直後俺たちの体は激しい痺れを感じた

「な、なんだこれ!?」

「安心してください、正常な反応です」

「ほんとかよ…」

毒島達は不安そうな顔をしていた

腰抜け共が

俺は自分以外が強くなるのも腹が立つがまあしかたないだろうと割り切ることにしたした

「終わりました」

「おい、変わった感じがしねぇぞ?」

「ステータスを見てください、きっとびっくりしますよ」


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鬼頭隆二17歳 男 

オリジナルスキル:<奪う物>

筋力:3500

体力:2500

耐性:3000

敏捷:2300

魔力:1100

スキル:<魔力拳> <ブースト> <身体強化> <カウンター> <火拳> <風拳> < 魔王拳>

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===============================

毒島英樹 17歳 男

オリジナルスキル:<炎を操る物 >

筋力:1600

体力:1300

耐性:900

敏捷:1500

魔力:1800

スキル:<ファイヤーブレス> <火矢> <耐熱> <操火>

<火装具> < 火炎旋風>


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===

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===== 

山本明16歳 男

オリジナルスキル:<暗殺者>

筋力:1600

体力:1500

耐性:1800

敏捷:1400

魔力:900

スキル:<小刀> <縮地> <隠密>> <魔力感知> <攻撃妨害> < 残影刃>

=======================

========================

===== 

草薙昭平16歳 男

オリジナルスキル:<闇の剣士>

筋力:1200

体力:1100

耐性:1000

敏捷:1800

魔力:1600

スキル:<ダークフレア> <ダークスラッシュ> <刀> <ダークホール> <闇の束縛> < 闇喰>

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「な、なんだこれステータスが物にもよるが2倍ぐらい上がってる!?」

「し、しかも強そうなスキルが増えてるでござるぞ!」

「これ、ほんとにすげぇな」

俺の能力値が元々の2倍程上がっていた

どうやら俺だけじゃなくて他の奴らも上がってるみたいだ

「そうでしょう?私の部下になって損はなかったでしょう?」

「あぁ、そうだな」

「こ、これで俺たち戦争に行っても大丈夫そうだな!!」

「俺はあんたの部下になったんだ、もう1個条件がある」

「条件?ですか?これ以外にも何かくれとは…まあいいでしょう、叶えられるだけ叶えましょう、あなたを失うのは惜しいです、言ってみてください」

「俺に文哉を殺させてくれ」

「!?鬼頭何言ってるんだ!?」

流石の毒島もこれには反対のようだ

「うっせぇな、俺は元々あいつが邪魔だったから殺すつもりだった、それに俺のスキルならあいつの能力を奪えるんだろ?あいつは戦争に参加する気もねぇし、志保を消したやつを殺すつもりだ、悪くねぇ相談だろ?」

「そうですね…」

王女は考え込んだ

ムカつくぜ、文哉がそんなに大切なのか?

「わかりました、許可します、元より文哉さんは参加する気もなく私はいずれ彼に殺される可能性もあります、鬼頭さんがその分戦ってくれるなら私としても悪くない話です」

「それじゃあ、契約成立だ」

俺は自然に笑みが溢れた

なぜならずっと殺したかった文哉を殺せるんだ、嬉しくないはずがない

「ま、マジかよ…ほんとに文哉を殺すのか?」

「当たり前だろう?あいつはいつも邪魔なんだよ、俺より才能もないくせにいつも俺の前に立ちやがる腹が立ってしかたねぇ」

「鬼頭師が着いていくなら我らも付いて行きますぞ!」

昭平と明はそう答えた、

俺はもう1つやる事を見つけた、それは

「昭平ほんとか?嬉しいぜ、じゃあ俺の為に死んでくれ」

「え?」

俺はさっき手に入れたスキル<魔王拳>を使い昭平の体目掛けて拳を打った、すると…

「う、うわぁぁぁぁぁ!!」

スキル魔王拳は俺の魔力を使えば使う程一撃の威力を上げるスキルだ、

俺は魔力を1000使い、拳の威力を2倍に上げ殴った

「お前は俺の為死んでくれよ」

「そ、そんな…」

昭平は惨めに涙を流し、尿を撒き散らしていた

気持ちがわりぃ

いつからこいつは自分が俺の仲間だと思ってたんだ?

「<ユニークスキル奪う者が発動しました>」

どうやら王女の言った通りのようだ、俺の体にはあの装置の時と同様の力が流れ込む感覚があった

「すげぇな俺のスキル、これがあれば俺は最強になれる…」

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鬼頭隆二17歳 男 

オリジナルスキル:<奪う物>

筋力:5700

体力:3600

耐性:4000

敏捷:4100

魔力:2700

スキル:<魔力拳> <ブースト> <身体強化> <カウンター> <火拳> <風拳> < 魔王拳> <ダークスマッシュ> < 闇喰>

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