復讐編Ⅲ

彩葉と一ノ瀬くんが消えてから2ヶ月が経った、私は他の皆と違い何も出来ず、部屋に篭っている

トントン

部屋のドアを叩いた音が鳴った

「麗?まだ出て来ないのか?」

文哉は毎日私の所にこうして来る、だが私は何も喋れずにいた

「また明日も来るよ」

 文哉は私とは違い亡くなった彩葉を消したやつの事を探し続けている、私は彩葉が消えたショックから何を出来ずにいる、自分では分かってる、そろそろ前を向かないといけない事ぐらい、でも彩葉の居ない世界でいくら才能があっても私は何もする気が起きない

「今日も出てこなかったな…」

麗が塞ぎ込んでからもう2ヶ月だ、塞ぎ込みたくなる気持ちは分かる、だがそれじゃあ彩葉の仇は取れない

「待っててくれよ麗、俺が必ず仇を取るからな」

俺はなんとしてでも彩葉の仇を取る

それが今俺が強くなろうとしている理由だ

「静香!そっちいったよ!」

「わかったよ絵梨花!留めは私と楓でやる!」

「グワァァァ!」

「2人ともお疲れ様ー!今日はここまでにしよっか!」

転移してきて2ヶ月が経った、私達は消えていった二人の分も強くなっていかないといけないのだ

「それにしても、もう2ヶ月か…早いね」

静香はそう言った

ほんとにこの2ヶ月は色々な事があった

初めての戦闘に初めての町、言い出したらキリがない

「わ、私は2人と一緒に戦えてちょっと嬉しいです、!」

「もぉー!楓は可愛いなぁ!」

「ひゃぁ!?」

控えめなこの胸は私の心を掴んで離さない

ずっと触っていたいぐらいだ

「こら!やめなさい!」

静香に止められてしまった…

「実際私もこっちに来て、もちろん悲しい事もあったけど楽しい事もあったかなぁ」

「私もどっちかと言うと楽しいかもしれないな」

私達3人は多分この異世界生活を楽しんでいる、だってこの世界だと私達は転移者だとチヤホヤされるし、衣食住にも困らない、国の兵の人は今戦争の準備をしているみたいだけど私達には関係の無い事だ

そんなことを考えるてると私達はダンジョンの外に出てきていた

「それにしても私達最近あまりステータスが上がりませんね…」

「そーだな…」

楓の言う通り私達は最近あまりステータスが上がっていない、もちろん全く上がってない訳じゃない、でも文哉君や鬼頭君達のような大幅なステータスアップは私達にはない

「文哉君とかが上がりすぎてるからって言うのもあるけど最近は全然上がってないよねー…」

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===== 

桐野江絵梨花16歳 女

オリジナルスキル:<弓使い>

筋力:800

体力:700

耐性:600

敏捷:900

魔力:400

スキル:<弱点露出> <矢強化> <矢作成> <溜め短縮>

<コントロールの眼>

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===== 

久遠静香16歳 女

オリジナルスキル:<槍使い>

筋力:900

体力:800

耐性:400

敏捷:900

魔力:500

スキル:<身体強化> <スラスト> <スピア> <絡め取り>

=======================

十三楓16歳 女

オリジナルスキル:<風使い>

筋力:300

体力:600

耐性:600

敏捷:400

魔力:900

スキル:< 旋風> <風操作> <乱気流> < 烈風> <ウインドブレス>

=======================

「私達2ヶ月で強くはなったけどそれでも、やっぱり他の人達と比べるとあんまり上がってないよね…」

「ちょっとあの人達は次元が違うよね…」

「あぁ、あいつらには追いつける気がしない…」

この2ヶ月間文哉君や鬼頭君達は私たちより長い時間ダンジョンに篭もり色んなモンスターを倒し強くなった、でもそれは私達だって一緒だ、でも実際彼らの能力値と私達の能力値は差が空くばかりだ

「これが才能の違いなのかなぁ…」

私達がいくら才能があってもどうやら彼らには遠く及ばないのだ。

そんなことを話しているともう私達が住む王宮の前だった

どこからか話し声がする

「後2ヶ月を切りましたね」

2ヶ月?一体なんの事だ?

「今の彼らならきっと戦争でも役に立つでしょう、これでこそ志保さんを失った甲斐があります、彼女はきっと文哉さん達に並ぶ素質を持っていたのに…残念です」

「い、今の話って…?」

今王女アリサは彩葉ちゃんは私が消した、そう聞こえた

「ほ、ほんとうなのか…」

これが本当ならば大問題だ、何とかして知らせないと…

「だめだ、最近俺の能力値が全然伸びねぇ…」

ここ最近俺の能力値が全く伸びてない

「鬼頭実は俺もなんだよ…」

「毒島師もですか?実は僕たちも…」

どうやら能力値が伸びていないのは俺だけじゃないみたいだ

「一体なんでなんでなんだ」

このままではまずい

文哉は前と変わらないスピードで強くなっている

俺はそれに追いつけなくなってしまったのだ

それは困る、じゃなきゃ俺はあいつに勝てない、殺すのなんて夢のまた夢だ、

「王女アリサに聞いてみるのも手じゃないですか?」

昭平はそう答えた

「王女アリサに聞いてどうなるんだよ?」

「そ、それは王女アリサは何か特別な力を持っているように感じます…王女アリサなら何か教えてくれると思って…」

「なるほどな…」

確かに、そうかもしれねぇ、あの王女からは何か特別な何かを感じる、話をしてみる意味はありそうだ

「しかたねぇ、話をしに行ってみるか」

俺たちは王女に会いにいく事にした

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