覚醒
「一ノ瀬君?話し声が聞こえるよね?」
「うん、」
「行ってみない?」
僕はあまり乗り気ではなかったが断る理由もなかったので行ってみる事にした、
そこで話していたのはアリサ王女とその部下達だった
「今回は粒ぞろいでしたね、あの子たちならあと数ヶ月で初まる戦争の兵器になりそうですわ」
戦争の兵器!?
どうやら僕たちは戦争の兵器として利用される為に召喚させられたのだ
「一ノ瀬君今の聞いた、?」
「うん、聞いたよ」
聞いてはいけなことを聞いてしまった僕たちはこの場を離れて一刻も早くこの事を知らせようとした、だが…
「そこの2人出てきてください」
「!?」
どうやら気付かれていたようだ
「私のスキルです、2人とも今の話聞いていましたか?」
「な、なんのことか…」
苦しいのは分かってる、けどここでYESなんて言ったら何をされるかなんて分からない
「嘘はつかなくていいんですよ?どうせ今すぐに消えて貰うんですから」
アリサ王女はそう言い何かスキルを使おうとした
「そうはさせない!」
委員長はそう言い、ドン!!地面を蹴り僕では追えない速度でアリサ王女に近ずいた
「!?はやい!?」
流石の王女も転移されてきてすぐでこんなに、強いとは思っておらず、油断していたようだ
「マスキネシス(質量操作)」
アリサ王女はどうやらスキルを使ったようだ…
「う、動けない」
僕たちはアリサ王女の使ったスキルによって地面に這いつくばっている
「流石転移者私にスキルを使わせるなんて…」
そう言いアリサ王女からはさっきとは比べ物にならない魔力のオーラを感じる
「このまま殺すと誰かに見られては困るのでそうですね…どこか遠くのダンジョンに飛ばします、志保さんを失うのは痛いですがしかたないです、元よりあなたは元々居なくていい人材なのでまあ良しとしましょう」
「テレポート!(転移)」
「なっ!」
僕たちはダンジョンに飛ばされるようだ、そんな、死にたくない、
「大丈夫だよ、一ノ瀬君、君の事は私が守るから」
そう言い委員長は笑った、僕は自分が情けなかった、自分だって危ない状況なのに、それなのに僕の事を守るなんて…
「さようなら、ダンジョンで死んでください」
ま、眩しい
僕は王女の出した光に呑み込まれて意識を失ったようだ
「ここは、?」
どうやらここは王女が転移させたダンジョンのようだ
「ふざけるなっ」
僕は酷く腹が立った、あの時僕は見向きもされなかった、それは僕が最弱だからだ
にくい、ふざけるな、かえせ、かえしてくれ、これは全部僕が悪いのがいけないのか?弱いから僕はこんなめに合うのか?ころしてやる、ぜんぶこわしてやる、ここから出てあいつを殺す
最弱が最強になって復讐してやる。
<選ばし者を獲得しました><錬金術を獲得しました>
なんだこれ、スキル?
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一ノ瀬空17歳 男
ユニークスキル:<選ばれし者 ><錬金術>
筋力:10
体力:100
耐性:100
敏捷:100
魔力:10
魔耐:10
スキル:<伸びる> <硬くなる> <錬金>
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