第9話ダンジョン編VI
「だいたいこんなもんかな」
剣100本 槍 100本 盾50個 双剣25セット 薙刀 50
ライフル20本 弾200
俺は今ある魔力を限界まで使いありったけの武器を錬成した。これだけ錬成して分かったのは、同じ物を複数個作ると1個作る時にかかる魔力が減るって事だ、俺が思うに同じ物を錬成し続ければ効率が上がるのだろう。
今俺が出来る準備は終わった
「魔法使いと剣士を倒して能力値も何倍も上がったしスキルだって手に入れて俺は強くなった、なのになんだこの圧迫感は…」
俺はこの扉と最初に出会う前より何倍も強くなったはずだ、それなのに…一体この中には何がいるって言うんだ?
「やれる事はやったんだ、後はあいつを倒してここから出て復習してやる」
感覚的な物だがこの扉の先に居るやつを倒せば出れる気がする。
キィィィ!
俺は扉を開けたそこに居たのは、
「錬金術師か?」
そこに待って居たのはまるで自分は王だと言わんばかりの覇気を放ち王の玉座に座っているここのボスだ
「随分余裕そうじゃねぇか」
俺が居るのに気づいてはいるが玉座から降りる気も何かしてくる様子もない、舐められてる
「舐めてくれるじゃねぇか、今すぐに引きずり下ろしてやるよ」
<異空間・念力>
各武器10本ずつを取り出し王に向かって放った
最大速度で飛んでいった武器たちは目にも止まらぬ速さで王の元へ飛んだ、しかし王の目の前で武器たちは止まった、更には俺の方向に武器が飛んできたのだ
「なっ!?」
俺は飛んできた自分の武器を盾で防いだ、なんで自分の武器に攻撃されたのか俺はすぐに理解した
「こいつ俺と同じ<念力>を使いやがった」
だが、同じ技でもあいつと俺ではスキルの精度がまるで違う、
「だったら!!」
こいつ相手には念力と異空間のスキルの同時使用は意味が無いと悟った俺は武器を放つ事を諦め双剣を手に取った、
<身体強化> <縮地>
双剣を手に取った俺は今出せる最大速度で王に近ずいた、王は落ちていたハンマーを念力で拾い上げその場で100個に複製し、それを同時に近ずいてきた俺に放ってきた
「ぐはっ!?」
やばいと感じた俺は攻撃を辞め透視を使用した、
流石に100本のハンマーは耐えきれず、100本のうち60本は透かせれたものの残り40本をもろに食らった俺は地面に叩き落とされた
「骨何本か逝ったな、」
<自己再生>
助かった、これがあと何本もあったら俺はここで殺られていただろう、
今の俺が思いつく事はたった1つだけだ、
<硬くなる> <自己再生> <身体強化> <スキル強化> <縮地> <飛行>
スキル6個同時使用なんて初めてだ、俺が今この状態を保てるのは1分が限界だ、ほんとにやれるんだろうか?
違うだろ、やるんだよ
「いくぜぇぇぇ!!」
俺は目では追えないような速度で部屋中を飛び回った、王は錬金術で巨大なゴーレムを5体召喚した、
「そんなゴーレム今の俺には意味がねぇんだよ!」
5体のゴーレムは錬成と同時に空によって倒された
王は少々驚いたようだ、だが王はまだ立ち上がろうとしない
ムカつくやつだ、全力の俺相手でも余裕だってのか?
ゴーレムを瞬殺した空は王に近ずき初めて攻撃を当てた、だが空が攻撃したのは王が精製した剣だった
俺は少し飛ばされた
俺が動ける時間、後30秒
「もっと、もっと速く!」
まて、なんだこの気配は…
俺は王とは別の気配を感じた、その正体は…
「うそ、だろ」
なんと上空に隕石が精製されているのだ、
隕石を精製したっていうのか、?
王はそれだけでは飽き足らず俺が精製する武器達とは別格の強さと精度を誇る武器を精製した
俺は見た瞬間に気がついたあれは魔剣だ
魔剣は一発で壊れてしまうが、1旅団程度なら一振で抹殺出来てしまう物だ、そんな物が俺の前にざっと200本は並んでいる
「くそがぁぁぁぁぁ!!」
耐えてやる、絶対に耐えてやる…
俺は飛行と縮地を解除し、硬くなると自己再生に残り少ない魔力を使うことにした
「うっ、ぐはっ!?」
痛い痛い痛い
こんなところで、死んでたまるか…
こんな痛み味わった事がない、
痛すぎて体壊れる度に体が治り続ける、
地獄だ、だがここで死んだらあの王女を殺す事も叶わなくなる。
「はぁ、はぁ、」
攻撃が止んだ、
魔力を使い切ったのだろう、右手以外は再生したが魔力が足りなかったせいで右手が再生しない
「まだだ、俺はまだやれる」
自分に言い聞かせ俺はボロボロな体で立ち上がった
もう体は痛みを与えられ過ぎて麻痺してる痛みだけじゃなくて体全体の感覚がない。立ってるのでやっとだ
「<<ダンジョンをクリアしました>>」
は、?なんでだ、幻覚でも見てるのか?まだ王はやられてないのになぜだ?王は今も玉座に座って…
いない?
「一体どういう事なんだ…」
バタッ!
俺はその場に倒れ込んだ
多分気絶したようだ
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