第8話ダンジョン編V

ズバン!

よし、だいぶ動けるようになった。


「<異空間><念力>」


スキルによって俺は今同時に念力で500本まで同時に動かせる。


剣士を倒して約2日が経った


「そろそろ、行くか」


どこに行くかと言うと、もちろんもう1つの扉だ


「前が剣士なら次は一体なんだ?」


そんな事を考えながら俺は扉を開けた


そこに居たのは黒いローブに身を纏った


「魔法使いか、?」


魔法使いは俺目掛けて炎の魔法を放ってきた

俺はそれを異空間から出した盾で防いだ


「よし、ちゃんと使えそうだ」


ちゃんと念力と盾で魔法が防げるのが分かった


「まずは50本だな」


俺は異空間から50本分武器をだし、念力で一気に魔法使い目掛けて飛ばした。


カンカン!と言う音と共に飛んだ俺の武器は魔法使いの体を透けて魔法使いの後ろで落ちた


「透視スキルか?」


そんな事ができるなんて…是非とも欲しいスキルだ

<身体強化>


俺は地面を蹴り素早く魔法使いの所へ近ずいた、

この時の俺は勝ちを確信していた、それもそのはず


「魔法使いは近ずいたら何も出来ない」


だがそんな淡い妄想はすぐに砕かれた

パァァン!!


魔法使いはなんと、殴ってきたのだ、しかもただの殴りではない武道を嗜んでる人の殴りだ、流石に剣士程ではないにしろ凄い威力だ


「<硬くなる>」

あれを喰らうのは流石に嫌だな、あれをまともに喰らえば剣士みたいに一発でやられたりはしないものの何発も喰らいすぎると長期戦になった場合こちらが不利だ


「<魔法強化>」

魔法使いは炎の魔法と水の魔法を同時に放ってきた

俺はそれを避ける事はせず盾で耐える事にした

それなぜか、俺には策があったからだ


バァン!

俺は魔法使いに見えない様に体全体を盾に隠し銃で魔法使いを打ったのだ、

さっきの攻撃とは違い今回は当たったのだ、その瞬間確信した


「やっぱりそうだ」

魔法使いは見えてる攻撃は透けさせる事が出来ても見えない所からの攻撃は透けさせられないのだ


バン!バン!

俺はある分だけ弾丸を魔法使いに撃った、その内当たったのは100発あった内のたった10発だけだ


後の90発は透けられたのではなくあいつに触れた瞬間粉々に砕けたのだ、まるで分解されたみたいに

「10発入れば十分!」


<異空間・念力>俺はさっき効かなかった攻撃をもう一度やった、さっきと同じように俺の残りの武器は全て透けてしまい、魔法使いの後ろに落ちてしまった

だが、それでいい

そう俺には策があるのだ


俺は魔法使い目掛けて飛び掛った、俺は魔法使いにまた殴られた、だが今回は俺も同時に殴った

こいつは物体に触れている時は透視が解除されるみたいだ、それなら


「うぉぉぉ!」

俺はめいいっぱい魔法使いを殴りつけた、魔法使いも負けずと殴りかかってきた

殴り合いは俺の方が有利!このまま離れず殴り続ければ!だが、俺の腹に熱い何かが当たった

それはまるでマグマのような熱さのなにかが


「うっ!」


当たった瞬間に理解した炎魔法だ、こいつは俺と撃ち合いながら魔法を打ちやがった


「殴り合いもあいつの方が上って訳か」


魔法使いは炎・水・土・雷・風を同時に俺に放とうとしてきた、どうやらここで決めるつもりのようだ


今の俺にはこれを受け切る術も避ける術もない、だが

「かかったな!!」


<念力>

俺は魔法使いの後ろに落ちた武器を今ある魔力で出せる最大の速さで魔法使いに放った


「喰らいやがれぇ!」


魔法使いは武器500本分が身体中に刺さり魔法を中断し回復魔法を使う事にシフトチェンジしたようだ、


ここで回復させるともう勝ち筋がない


そう思った俺はありったけの力を振り絞り、魔法使いに近ずいた


今のあいつは透視を使ってられるだけの魔力はない!


「これで終わりだぁぁぁ!」


俺は魔法使いの頭目掛けて飛び、剣でありったけの力を込めて斬った。

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