第45話 次の日

白水さんは机の下で青波さんの手を握る。

青波さんは少し困った顔でその手を握り返す。会議中、手を握ったり離したりする二人だった。

会議が終わった後、青波さんは少し照れたように顔を赤らめながら白水さんの手を離した。周りの生徒会メンバーが片付けを始める中、彼女は白水さんを見つめ、心の中の緊張を和らげようとした。


「今日は、ちょっと気が散っちゃったね。」青波さんが少し笑いながら言った。


白水さんも同じ気持ちだった。会議中に手を握り合っていたことが、まるで秘密の遊びのように感じられて、彼女は嬉しさを抑えきれなかった。「うん、でも楽しかった。青波さんの手、温かかったよ。」


青波さんはその言葉にほっとしたように微笑み返した。彼女の心の中でも、白水さんとの距離が少しずつ縮まっていることを実感していた。


「この後、どうする?少しお茶でも飲みに行かない?」青波さんが提案した。


「いいね、行こう!」白水さんは嬉しそうに答えた。二人は生徒会室を後にし、学校のカフェテリアへ向かう道すがら、軽やかな会話を交わしながら歩いた。


カフェテリアに着くと、二人は窓際の席に座り、飲み物を注文する。白水さんは緊張を和らげるために、青波さんの好きな飲み物を選ぼうと心がけた。「青波さんは、やっぱりミルクティーが好きだよね?」


青波さんは驚いたように目を輝かせ、「そうだよ、白水さん、よく覚えてるね!」と嬉しそうに言った。


二人の間に心地よい空気が流れる中、白水さんは思い切って聞いてみた。「青波さん、私たち、これからもこうやって一緒に過ごしていけるのかな?」


青波さんは一瞬考え込み、優しく微笑んだ。「もちろんだよ。私も白水さんと一緒にいる時間が大好きだから、これからももっといろいろなことを共有したい。」


その言葉に白水さんは心が満たされ、青波さんとの未来を思い描く。二人の関係がどう変わっていくのか、期待に胸を膨らませながら、彼女は青波さんの目をしっかりと見つめた。


「これからも、よろしくね」白水さんは笑顔で言った。


青波さんも笑顔で頷き、「うん、楽しみにしてるよ。」と答えた。


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