第44話 白水さんの告白2

その瞬間、青波さんの表情が柔らかく変わり、少し驚きつつも優しい笑みを浮かべた。「私も、白水さんが好きだよ。」




その瞬間、白水さんは耳を疑った。心臓が大きく跳ね上がり、思わず目を見開く。青波さんの言葉は、彼女が抱えていた不安を一瞬で吹き飛ばすほどの力を持っていた。


「え、ほんとに?」白水さんは自分の耳を疑う。信じられない思いで青波さんの顔を見つめた。


青波さんは頷き、少し恥ずかしそうに笑った。「うん、あの日からずっと考えてたの。白水さんといると楽しいし、心が安らぐから。だから、私も好きだよ。」


白水さんは心の中で嬉しさが溢れ、同時に温かい感情が広がっていくのを感じた。「そうなんだ…」と、少し涙ぐみながら彼女は言った。「私も、青波さんと一緒にいるのがすごく幸せだよ。」


二人はその瞬間、言葉では表現できない特別な感情を共有していることを実感した。生徒会室の静けさの中で、青波さんと白水さんは、互いに向き合って笑顔を交わす。


「これから、もっとお互いのことを知っていこうね。」青波さんが優しく言った。


白水さんは心から頷き、「うん、いっぱいお話ししよう!」と笑顔を返した。


その後、二人は少し照れくささを感じながらも、今まで以上に親密な関係へと進んでいくことを決意した。生徒会室には、未来への期待がふんわりとした空気となって流れ始めた。


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