第32話 音楽祭準備2



音楽祭の準備が本格的に始まった。実行委員会のミーティングでは、体育館にステージを設けることが決まった。白水さんが「クラス対抗だけど、点数はつけずに楽しむことが大事だ」と提案すると、皆も納得した。


「演奏は自由にしていいよね?」と青波さんが確認すると、周囲から賛同の声が上がった。「歌でも、吹奏楽でも、ピアノ演奏でも、何でもアリにしよう!」と一人の生徒が元気よく言った。


放送部のメンバーも参加し、「私たち、演奏を録音したいです!」と申し出てきた。白水さんはそれを快く受け入れ、「それなら、ステージの音響もお願いね」と頼んだ。


準備が進む中、各クラスはどんな演奏をするか話し合いを始めた。あるクラスでは、合唱の練習が始まり、別のクラスではバンドを組んで楽器の練習に励んでいた。生徒たちの表情は期待に満ち、音楽祭への熱気が高まっていた。


当日、体育館は色とりどりの装飾で飾られ、出演するクラスが順番にステージに上がっていく。生徒たちは自分たちのパフォーマンスを精一杯楽しみ、見ている生徒たちもその雰囲気に引き込まれていった。


各クラスの演奏が終わるたびに拍手が沸き起こり、体育館全体が一体感に包まれた。最後には全員が集まって、大合唱を楽しむシーンもあり、笑顔と音楽が溢れる素晴らしい音楽祭となった。


こうして、音楽祭は成功裏に終わり、実行委員会のメンバーたちも互いに高め合いながら、心に残る思い出を作ったのだった。


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