第18話 図書館

冬休みのある日、青波さんは図書館の一角で勉強をしていた。静かな空間の中、彼女はふと視線を上げると、白水さんが少し迷った様子で入ってくるのが見えた。


「白水さん、どうしたの?」青波さんが手を止めて声をかける。


白水さんは少し戸惑いながら、「ちょっと、勉強に来たのだけど…」と口ごもる。「あの、最近、青波さんに頼りすぎてるかなって思って…」


青波さんは優しく微笑み、「それはどうかな。みんなの意見を聞くのは大事だけど、白水さんの意見ももっと聞きたいな」と言った。


白水さんは視線を下に向け、「でも、自分に自信がなくて…青波さんの意見ばかりに頼ってしまう」と告白する。


青波さんは少し考え、「私も最初は不安だったけど、自分の考えを持つことが大切だよ」と励ます。「みんながそれぞれの意見を出し合ってこそ、いい生徒会になるんだから。」


白水さんは頷き、「うん、もっと自分の意見を言えるように頑張る!」と決意を見せる。


「私も応援するから、一緒に成長していこうね」と青波さんは言い、二人はそれぞれの勉強に戻った。静かな図書館の中、彼らの心には新たな決意が芽生えていた。


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