第15話 白水さんとエアコン

生徒会が発足してから半年が経ち、冬の寒さが厳しくなってきた頃のこと。クラスの教室が寒いということで、生徒たちから「エアコンを買い替えてほしい」という要望が出てきました。しかし、学校全体のクラスにエアコンを導入するとなると予算の問題が浮上し、生徒会はその解決策に頭を悩ませます。


生徒会メンバーの間で、「どうやって学校にこの要望を伝えればいいか」「全部のクラスに新しいエアコンを設置するのは現実的ではない」という意見が飛び交う中、白水さんが「じゃあ、くじ引きで決めようよ!」と突然提案します。会議室が一瞬静まり返り、みんなが白水さんの発言に唖然とします。


しかし、その場の空気を読んだ青波さんが、少し笑いながら「くじ引きも面白いけど、もっと現実的に考えようよ。たとえば、少し値段を下げたエアコンにすれば、予算的にもう少し何とかなるんじゃない?」と軽く切り返します。青波さんの柔軟な発想により、笑いが生まれ、少しずつ緊張感がほぐれていきます。


その後、生徒会は実際に値段を下げたエアコンを調べ、各クラスに少しずつ予算内で対応できるよう、計画を練ることになります。このエピソードを通じて、白水さんのユニークな提案と青波さんの冷静な対応が、問題解決の鍵となったことをみんなで再確認することになりました。


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