生徒会では、意見を出すことが大切だと誰もが理解しているものの、白水さんはまだ自分の意見をしっかり言えない状況が続いていました。それに対して、生徒会メンバーの一部は「意見を言わないのは良くない」という声を上げますが、青波さんは少し違う視点を持っていました。

「白水さんが意見を言うようになるまで、みんなで待つのも大事だと思うよ」と、青波さんは優しく語りかけます。説教っぽくなりすぎないようにしながら、白水さんが自分の考えを持ち、しっかりと意見を言えるようになるまで、時間をかけることの大切さを強調しました。青波さんの言葉に、生徒会メンバーも「急かさずに見守ろう」という空気が生まれ、白水さんを見守る形で生徒会の活動が進んでいくことになります。

その後、少しずつ白水さんも自分の考えを述べるようになり、「どうすればもっと生徒会の活動がうまくいくか」「生徒全体がより楽しめる学校生活を作るにはどうすればいいか」といったアイデアを出し始めます。白水さんの発言が増えることで、生徒会の会議は活気を帯び、様々な意見が飛び交うようになります。

例えば、白水さんが提案したのは「もっと生徒全員の声を反映させるために、定期的にアンケートを取るべきだ」というアイデア。青波さんは「それをやるなら、意見が集まったあと、どう分析して実際に反映させるかが大事だね」と補足し、他のメンバーもそれぞれの意見を組み合わせながら、具体的な実施方法について議論が進みます。

こうして、白水さんが次第に自信をつけ、皆のアイデアが融合し、生徒会はより一体感を持った組織になっていきます。それは、白水さんが意見を言えるようになるまで待つという青波さんのリーダーシップと、チーム全員の支えがあってこそ実現したものでした。