AIはハリーポッターを書けるのか

水中毒

父との対話

僕「ねえ、お父さん。今の時代、AIがなんでもできる時代になりつつあるけど、小説家の書いた小説と、AIの書いた小説の方が面白い世の中が来るのかな?」

父「うーん...どうなんだろう、、、でも、小説家っていうのは天才だからな...いくらAIが発達してきたとしても、さすがに...」

僕「でも、最近のニュースを見ると、すでに大学とかでは論文の作成にAIを使っているっていう話も聞くし...」

「高校でもレポートの作成にみんなAI使って文章書いているし...」

父「でも、もしAIの小説が本として売り出すことができたとしたら、なんか『血の通っていない小説』を書きそうだな...」

僕「わかる。でも、もしもAIが物語を書きだしたとしても、僕たちは本当にそれを判別できるのかな」

父「確かに、AIがその『血の通った小説』というものの定義を定めることができて、似せることができたとして、本当にそれが人の書いたものではないというふうに断言することは難しいかもしれない...」

僕「なんか、最近は作家もAIを少しずつ使い始めているというけど...でも、もしも、もしもだよ?AIがハリーポッターレベルの作品を書き上げて、何も言わずに売り出したら、それを僕たちは奪い合うように買いまくるのかな...」

父「言われなかったら、買ってしまうかもな...」

僕「なんか、それって...すごい人類の敗北...っていう感じがしてなんか...言葉に言い表せない気持ち悪さがあるね。」

父「今は、AIが書いた文章というのがある程度わかるツールが一応ないことは無いらしいけど、シンギュラリティが起きたらそれすらわからなくなるな」

僕「『この世界の文章の9割は人間の書いた文章ではない』そんな時代が来るのかな...路上に散らばっているチラシも、ネオンで光る看板も、商品に書いてある説明も、僕たちの愛読書も、放課後下駄箱に入っていた手紙も...すべてが人間以外の書いた文章という世界が...」

父「でもさ、さすがに...」


でもこれを読んでいる読者に考えてほしい。

この文章もAIが書いた文章であるかもしれないということを。

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