初のクエスト ①

すいませんでしたっ!スキル欄に異言語理解を入れ忘れてました。

全話(少なくてよかった)入れ直します。では、本編へどうぞ☆

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こっちの世界に来て数週間が経った。特に変化はなく、剣術、魔術、座学を勉強していた。この期間で変わったことがいくつかあった。俺のステータスについてだった。

俺はこの期間中にさまざまなことに挑戦してみた。(魔術はさせられたに等しいが)

それによって俺のステータスはかなり変わっていた。


―――――――――――――――――――


【三梢称矢】

職業:魔剣士

レベル:1

魔力:500

攻撃力:650

防御力:330

俊敏力:460

知力:210

運:50

BP:0

スキル:≪ 剣召喚Level1≫≪アイテムボックス≫≪全魔法Level2≫≪剣技Level6≫

    ≪言語理解≫≪鑑定≫

称号:≪トラブル体質≫≪全能の主≫


―――――――――――――――――――

こんな感じだ。今まで表記されていなかった部分があったが、座学で鑑定魔法の魔導署を読みまくってスキルを獲得し、判明しないスキル/称号を鑑定してみたら二つとも判明した。


スキル 剣召喚

このスキルは、魔力を消費してその名の通り剣を召喚するスキル。レベルによって出せるものが変化する。

レベル1:木の剣を召喚(固有魔法自然魔法小が付与)

レベル2:鉄の剣を召喚。練度によって進化する。

レベル3:………………………………


称号 トラブル体質

この称号を持っている人は、魔物やクエストの遭遇率が20%アップする。


この二つのスキルと称号が俺にはついていた。剣召喚のスキルは強そうだが、もう一つの方の称号はあまりいいとは言えない。というかはっきり言っていらない。

そんなこんなでこっちでの生活も慣れ、決まった時間で起きられるようになった。

俺は起きて朝の準備を済ませ、広場に向かった。今日から何か違うことをすると言っていたがなんだろう?


「おはよう」

「おはよーいやぁ今日は何するのかな」

「さぁ?知らないよ」

「それもそうだね」

『全員集まったか?では今から説明を行う。リアム、頼んだぞ』

『了解しました。では今日から王都外で三日間魔物討伐に行ってもらう』

「「「「「えっ?(はいっ?)」」」」」

『では、今から服を着替え、城門前に来い。以上だ』

「「「「……はぁぁぁ⁉︎」」」」


突如魔物討伐に行ってこいと言われた。は?えっ?なんでなん?

俺たちは困惑していた。まだこっちに来てから数週間しか経ってないのに…

指示されてしまったしとりあえず着替えに行くか…

部屋に戻ると2人分の白シャツと金の刺繍が入った黒のジャケット・ズボン・革ブーツが置いてあった。まるで貴族のような服だな。

俺らは、慣れない服に手こずったが着て城門前まで来た。そこにはかなりの大型の馬車が数台あった。


『よし、全員来たな。では馬車に乗ってくれ、完了したらすぐ出発する』


あまりの話の展開速度に困惑しているが誰も反論はなく、馬車に乗った。

全員乗り終わったのか馬車が右に揺れ、動き出した。

出発してすぐ、一緒に乗っていたリアムが話を切り出した。


『では、魔物討伐の話をしy…』

「「「はい、お願いします!」」」


食いつくようにみんなが口を揃えていった。


『なんで急に行くことになった理由は、討伐する魔物が原因だ、その原因はだ。近くでゴブリンの集落が見つかり、そこには

が発見されたため、勇者たちの戦闘能力の判断にちょうどいいという理由でこうなった』

「「「いやいやいやいや、早いって展開が」」」

『まあ落ち着け…敵はそんなに強くないから』

「「「強い弱い以前の問題ですよ⁉︎」」」


30分ほどリアムと論争していると、どうやら目的地付近まで来たようだった。


『ここが今回の目的地だ。この街の名前はルーベルクだ。』

「ついに来てしまった…」


城壁前で少し止まると、また動き出した。そのまま中に入ると街の様子が見えてきた。さすがファンタジーと思わせるものが多く見えた。

中世風の建物に、武器と防具を装着している人たちが街を歩いていた。

そんな景色を眺めていると、一つの建物の前に停まった。そこは大きな宿があった。


『今日から三日間、ここの宿で過ごしてもらう。街に出てってもらっても構わない。出る時は、武器を持って出てくれ。お金類は部屋に置いてあるものを使ってくれて構わない、では、今から討伐に向かう』


そう言って馬車を降り、徒歩で城門へ向かった。道中スッゲー見られたけど気にしたら負けなんだろうなぁ〜と思いつつ歩き、城壁前まで来た。


『ご苦労さん』

『はっ、ありがとうございます』

『日が落ちるまでには帰ってくる』

『了解しました』

『ではいくぞ』

「「「「「ハイっ!」」」」」


そう言って俺たちは、城門を出て森の方面へ歩き出した。

森に入ってすぐ、討伐対象のゴブリンが出てきた。特に慌てる様子もなく、切り倒した。倒し終えるとリアムが

『今から、前回振り分けたチームで固まって討伐してもらう。なお、3人ほど兵士が同行するから安心して討伐してくれ。では解散』


そう言って全員は、対人訓練の時に作ったチームで固まった。その時、俺たちは話し合っていた。

「みんなの職業ジョブ教えて」

「そういえば教えてなかったな。魔剣士だ」

「僕はアサシンだよー」

「俺は付与魔法使いだ」

「私は、魔法使いよ」

「おっけい。了解した」

「称矢の魔剣士ってどんな職業?」

「遠近両対応の魔法剣士ってとこ」

「じゃあ、このは、バランスいい職業が揃っているね」

「前衛は称矢と、え〜と…名前なんだっけ?」

「雅人だよ」

「ごめんなさいね。改めて、前衛は称矢と雅人・後衛は私。そして、後方支援が春渡ね」

『なかなかいいパーティですね』


兵士が喋りかけてきた。それに応えた雅人は


「いいパーティメンバーなので埋もれないようがんばります」

『そうそう、その息だよ雅人君』

「じゃあ、中に入りましょうか」

「そうだな」


そう言って俺たちは森の中に入って行った。しばらく森の中を歩いていると、

「グギャギャギャ」という唸り声が聞こえてきた。


「モンスターだ、みんな戦闘準備をして!」

「「「了解!」」」


俺は腰に携えた剣を取り出した。他のメンバーは杖やナイフを取り出し、臨戦体制ができていた。ガサガサという音と共に、対象であるゴブリンが三匹出てきた。その手には棍棒や刃こぼれした剣と盾を持っていた。

俺と、雅人は先陣を切って切り掛かった。俺は棍棒持ちを一撃で倒したが、雅人の方は、盾によって弾かれてしまった。雅人はバックステップで引き、その間に詠唱を済ませていた愛莉が「ファイヤーボール」と最後に唱え、魔法を放った。魔法は、ゴブリンに命中し、魔石がドロップして消えていった。

春渡が「アジリティアップ」と唱え、俺たちに移動速度上昇のバフをつけた。

雅人は一気に距離を詰め、最後の一匹を仕留めた。


「ナイスー」

「簡単だったね」

「油断しすぎだよ。フラグになるよ」

「うぐっ…気をつけないと」


そんな会話をしていると…


『魔石を拾ったら帰りましょう。少し、奥まできましたし』

「魔石ってこれですか?」


そう言って春渡が親指の爪ほどの大きさの魔石を持って聞いてきた。


『それです。魔石は、貴重で高く売れますから』

「そうなんですね。じゃあ倒した分拾ったら帰るか」

「そうだな。とりあえず帰ろっか」


初戦闘は、一瞬で終わった。誰も傷つこことなく、迅速に処理をしていった。

帰り道、数体のゴブリンに襲われたが、すぐさま返り討ちにして魔石を拾い、森を出た。森から出ると日も沈みかけていた。指定された宿に戻るべく城壁に向かって歩き出した。検問も済み、部屋に入ると王城よりは劣るが綺麗な装飾がされていた。

辺りを見渡すとお金が入っていると言われた袋が置いてあった。開けて中を見ると驚愕した。そこには白金貨10枚が入っていた。さすが国王、金あるなーと思いつつ、ベッドに身を任せ深く眠った。


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