第8話 My Big Mouth -1-
3年前はライブ配信プラットフォームでディレクターをしていたヨロズくんは転職して大手出版社のIP創出事業のプロデューサーになっていた。
キムも戦略コンサルを辞めて起業家兼投資家になっていた。
僕も個人事業主になっているし、「男子、三日会わざれば刮目して見よ」という感がある。
二人に相談するにあたって、今後やりたいことを説明するために急いで経営計画書を作った。
現在の主軸であるシステム運用コンサルと研修を中心に、なんともスカスカな内容であるが、とりあえずヨロズくんとキムにしか見せないので問題はない。と、自分に言い聞かせる。
まずはキムに相談した。
「コンサルと研修って、誠司くん以外にスケールできるんですか?」
「なかなか難しいものがあるね。出来る人にはできるし、出来ない人にはできない」
「……、どこぞの元総理の次男坊みたいな言い回しですね」
キムはつっこみながら話をつづけた。
「まずは運用設計のフレームワークをアプリ化して、それとコンサルを合わせて販売するほうが効率的かもしれません」
コンサルと研修しかやるつもりがなかったので、少し考え込んだ。
自分の業務を元にしたアプリケーションを作る。
それがピンとこなかった。
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