今回のお話は、私にとって、とても共感できる内容でした。
それは、病院内でのシーンや澄美怜ちゃんの言葉です。
>……これ以上迷惑をかけ続けるのなら、どうやって消えよう。
私は今回の手術を受ける前に、じつは2度倒れたんです。
そしてお医者様からは、「次はないかもしれないよ」
こう言われ、今までずっと辛い経験をしてきたから
また体を切り刻まれるという思いから、つい申し出を断ってしまったんです。
そうしたら「受ける受けないは患者さんの自由だから、もう1度家族とよく相談してくれる」
そんな投げやりの言葉に、私の中でもう消えてしまいたい。
心の闇とまではいかないですが、澄美怜ちゃんのような感情が芽生えました。
そして自宅に帰ると、私をこんな風に産んだお母さんは、ひけめからか何も言わず。
>《どうせ本当は捨てたかったクセに!》
この時の私は、ちょうどこんな感じでした。
だから服用していた薬は飲まず、本当に消えてしまおうかと思ったぐらいです。
そんな時に弟が部屋に来て、「手術したら治るんだから、受ければいいじゃん」
実際のところ、そう簡単な話じゃないんですよね。
あちこち切り刻まれたものにしか分からない精神的な苦痛というものがあるんです。
そしてその後にもう一度倒れた時には、さすがに弟から胸ぐらをつかまれました。
それでも嫌だというと、弟から平手打ちされた後に、泣きながら「俺の姉ちゃんは姉ちゃんしかいないんだぞ」
これ聞いてて、そりゃそうでしょ? って思いましたが、凄く嬉しかったんです。
だから手術を受けれたのは、弟のお陰かもです。
だから、このお話を読んでて、つい思い出してしまい。
もうウルウルでした。
なので、どんな結末になるのかは分かりませんが、
この二人には、幸せになってほしいと思います。
あと、長々と申し訳ありませんでした。
重い話なので、確認したら削除してくださいね。
ではでは、こんなポンコツな私ですが、これからもどうぞよろしくお願いします。
作者からの返信
みゆきさん、大変貴重なコメントありがとうございました。
仕事から帰り、これを読み、激しく心を動かされ、そして涙しました。
どれだけのものを乗り越えて今のみゆきさんが在るのでしょう。
どんなに想像しても足りない程の葛藤と経験を重ねて来たのだと思います。
だからこそ浅薄な言葉で励ます事など到底許されませんが、それでも言える事、言いたい事が有るとすれば、
「弟さん、あなたは本当によくやった!」
「みゆきさん、この人生の選択、ありがとう」
こう言いたいです。
プロフでは自作の小説を卑下したり、ここでもポンコツと言ったりと、ご自身の存在価値を余りにも低く見積もっているようですが、あなたの魅力がいかに大きいか。
その小説の魅力は勿論のこと、そして物凄く多くの方々があなたに力を与えて貰い、心の糧とされてるか計り知れないでしょう。自分もその一人です。
だからこそ再び前を向いて頂いた事、「この人生の選択をしてくれてありがとう」こう言ったのです。
また、これほど価値ある内容を打ち明けて貰い、そして共感もして貰えてこれ以上の事はありませんし、只ひたすらに感謝してしまう状況ゆえに、
>重い話なので、確認したら削除してくださいね。
と言われても勿体無さ過ぎてどうしても出来る気がしません。
許されれば残したいのですが、プライバシー上どうしてもという事でしたらみゆきさんご自身の判断にてお願いします。
こちらからは、このままにしておきます。
>どんな結末になるのかは分かりませんが、この二人には、幸せになってほしいと思います。
→ この一言、途轍もなく嬉しいんですよね。こう言う応援の気持ちを貰える事、それは彼、彼女らを活きた人格として見てもらえてる訳で。
実際、書いている者としては作っている感覚があまり無く、「降りて来た」ものを自動筆記している感じ。
自分の伝えたい物を波長の合った実在のパラレルワールドから見てきてそれを伝える。自分だけが他の人に伝えてあげられるという点で最大の理解者であり後見人。
そんな我が子同然のキャラ達を共に応援して貰えるのは、まさしくこうした作品を公表する上での本懐だと思います。
>ではでは、……これからもどうぞよろしくお願いします。
→ こちらこそ、どうぞよろしくお願いします。
編集済
澄美怜の感情の揺れ動きや、彼女が抱える内面的な闇が非常にリアルに描かれており、その苦しみがどれほど深いかを感じさせられました。同時に、深優人の妹への深い愛情と自己犠牲的な姿勢が印象的です。「大事な妹が死ぬくらいならボクも死ぬっ!」という彼の叫びには、彼自身の覚悟と想いの強さが凝縮されており、心に突き刺さるような衝撃がありました。
また、物語が進むにつれて、澄美怜が兄への負い目や愛情の狭間で葛藤し、それを克服しようとする姿勢は感動的です。
しかし、彼女が一人で抱え込む苦しみが再び闇を呼び寄せ、絶望の淵に追いやられていく様子は痛ましいです。
その中で「遠ざけることで大切な人を守りたい」と考えながらも、自分の行動が逆効果になりかねないジレンマが描かれているのが切なくもあります。
薊が澄美怜に強く語りかける場面では、彼女の思いが澄美怜にどう伝わったのか考えさせられますね💦
『告白』の告白シーンからの鬼引きは、今後どのように自分自身と向き合っていくのか、その過程を見守りたいと思います。
作者からの返信
朝霧巡さま! こちらにもコメント、有り難うございます!
そして更にお☆さままで流して頂き、誠に有り難うございました。恐縮です。
私からもとうに贈らせて頂きたく思っている次第ですが、特段に適したタイミングが有りそうな気配を感じ、状況を見計らっている所です。
>澄美怜の感情の揺れ動きや、彼女が抱える内面的な闇が非常にリアルに描かれており、その苦しみがどれほど深いかを感じさせられました。
→小3の頃と中3の現在、それぞれの闇の描写回でした。小3の澄美怜は兄によりその段階での魂の救済を得ますが、いつまでそれを継続出来るかという新たなフェーズに戸惑う……そんな状況です。
>同時に、深優人の妹への深い愛情と自己犠牲的な姿勢が印象的です。「大事な妹が死ぬくらいならボクも死ぬっ!」という彼の叫びには、彼自身の覚悟と想いの強さが凝縮されており、心に突き刺さるような衝撃がありました。
→ 兄のもつ生来の正義漢に加え、前世のトラウマの記憶により恋人を救えずに後悔した想いが、今世、愛する者を絶対助けたいという決意に輪をかけています。そんな彼がこうした妹を持ってしまった所から試練の運命が始まっているのです。
それ故に、交わされた契りは互いに守って行くには命懸けというものになってしまったのです。
>また、物語が進むにつれて、澄美怜が兄への負い目や愛情の狭間で葛藤し、それを克服しようとする姿勢は感動的です。
しかし、彼女が一人で抱え込む苦しみが再び闇を呼び寄せ、絶望の淵に追いやられていく様子は痛ましいです。
→ 全てを壊したくなる黒い感情は澄美怜の中の最大の闇です。普段は深奥にあり、最も病んだ状態で発現し彼女を蝕んで行きます。時として深優人の癒しの力さえ拒絶してしまうのです。
>その中で「遠ざけることで大切な人を守りたい」と考えながらも、自分の行動が逆効果になりかねないジレンマが描かれているのが切なくもあります。
→ 状況の的確な把握、恐れ入ります。これに気付かせてくれた薊のストレートな物言いが硬直した事態を転換させます。
>『告白』の告白シーンからの鬼引きは、今後どのように自分自身と向き合っていくのか、その過程を見守りたいと思います。
今回も深いご理解と、温かい言葉を頂き感謝感激です。有り難うございました。