澄美怜ちゃん、PINコードの確認はだめだけど
深優人さんも内緒で薊ちゃんの家に行くのはよくないね。
それに、「違う友達とPC選びに」って・・・
どんな理由があるにせよ、噓はよくないよ。
正直、深優人さんには、がっかりしたなぁ……
澄美怜ちゃんが可哀想。
澄美怜ちゃんからしてみれば、薊ちゃんとデートに行くことよりも
お兄さんから噓をつかれる方が、よっぽどショックが大きいと思う。
作者からの返信
みゆきさん! こちらにもコメント、本当にありがとうございます!
>澄美怜ちゃん、PINコードの確認はだめだけど
→ そう。ある意味、犯罪な訳でダメです。しかしこんなにも澄美怜が必死な訳が第18話の約束のシーンで描写され、ハッキリします。すべてはこの『約束』に端を発しています。
>深優人さんも内緒で薊ちゃんの家に行くのは……それに、「違う友達とPC選びに」って・・・どんな理由があるにせよ、噓はよくないよ。 澄美怜ちゃんが可哀想。
→ 第18話の描写を読む前にそう言って貰えるとは思いませんでした。つまりこの時点では澄美怜の禁断の恋の暴走にしか見えないかなと。プライベートの盗み見までしていて同情してもらい辛いかなと。
女性の気持ち、そしてきっと鋭いみゆきさんの事だから何かこの後の成行に対し勘が働いているのかも知れません。
>正直、深優人さんには、がっかりしたなぁ……澄美怜ちゃんからしてみれば、薊ちゃんとデートに行くことよりもお兄さんから噓をつかれる方が、よっぽどショックが大きいと思う。
→ 本当に澄美怜の気持ちを分かってくれている所に感服します。 で、みゆきさんの懸念する通り、それらのショックによりこの後の15話、16話で後に続く重要な出来事が起こってしまうのです。
そしてここまで来るとネタバレに成らず、むしろ色々明かせるので補足します。
(分かりにくい書き方してるので……)
「そう。だから今世では大切な家族は絶対になくしたくない。ちゃんと役に立ちたい」
→ これは兄が前世での悔いについて口を滑らせた第11話。
つまり、兄は前世での悔いから大切な人を守り抜くと心に誓っているのです。ところが実は深優人も禁断の恋に染まりかかっている。だからこそ澄美怜に告白させる訳にいかなかった。自分も止められなくなるから。
第4話――――まだ三人でわちゃわちゃとやってる方が気楽だと思っていた。
……だから今は三人がいい。それに澄美怜を守るためにも。
だが最近はいつまでもそうした形ではいられない気配を感じ始めている深優人だった。
そこで自分を好いてくれて、自分も気が合うガールフレンドの薊を選ぶ決心をした。本当はまだ友達でいたかったけれど、健全な恋に身を置くことが出来るなら。
それが今回の14話。
―――澄美怜とのリビングの(告白されそうになった)件から深優人は自分を御し切れなくなっていた。もううやむやには出来ない、と床目線を薊へと移し、遂に意を決した。
「―――良いよ」
そしてこの二人で出掛けることを正直に澄美怜に伝えてしまうと、焦った澄美怜が絶対に阻止を試みるか、そのお出掛け前に強引に告白して来ると踏んで言えなかった。どうしたら良いかと悩み抜き、もしそうしたお出掛け等の中で正式に彼・彼女認定の仲になったなら澄美怜にそれ(付き合う事になった事)を明かそうと考えていたのです。
既成事実が出来た後なら恋を諦めてくれて、元の兄妹関係として健全で居られるかと。妹を思い遣るためにこの時に出来た彼の精一杯、それが澄美怜に伏せて行動していた理由だったのです。
勿論これが正解では無く、だからこそこの後に問題が拡大してしまうので難しい選択の場面でしたが、ともあれ もしもみゆきさんが深優人の立場ならどう出るのかは非常に興味深い所でもあります。
今回も長文失礼しました。 σ( ˙˙ ; )
薊の小さな幸せを噛み締める様子や、深優人が彼女と過ごす時間を楽しみながらも、どこか意識的に彼女を大切にしている姿勢を感じました。
薊が恋愛感情を抱き今までの関係より全身しようと奮闘する姿にはかわいらしさを覚えます。その一方で、深優人が澄美怜との微妙な距離感に苦しむ描写もリアルで、彼が抱える葛藤が伝わってきます。(良い悪いは別にして)
一方、澄美怜の視点から描かれる場面は、痛々しくも切実な感情が際立っています。彼女の兄への依存と孤独感、そしてその感情が彼女の行動や考え方にどれほど影響を与えているのかがよくわかりました。
澄美怜が兄に対して抱く感情はただの兄妹愛を超えており、彼女の純粋さゆえの危うさが物語に緊張感を加えています。
また、物語全体に漂う「三角関係」の緊張感がヒシヒシと伝わります。
薊と深優人の距離が少しずつ縮まる一方で、澄美怜の心の中に渦巻く不安と嫉妬はますます膨らみ、「次に何が起こるのか」を気にせずにはいられません。
この話の良さは、恋愛だけでなく、登場人物たちの複雑な感情や人間関係の描写にあります。
・薊の恋が実を結ぶのか?
・澄美怜が兄との関係をどうしていくのか?
・深優人は本当はどうしたいのか?
これからの展開が気になります。
作者からの返信
朝霧巡様!!! 更にこちらにもコメント、有り難うございます!!!
薊はライバルとして登場したものの、その実、純真で気のいい姐御肌でもあり、素直で正直な所もある、かなり良い子です。
闇を抱えた澄美怜とはその点で好対照かも知れません。澄美怜《すみれ》の特異さを際立たせる為にもそうした存在として描かれました。
また、深優人の苦悩はこの後、その度合いを増して行きます。普通の人との恋愛、澄美怜との複雑で特異な確執。
最初は三角関係に悩むように描かれたものの、彼にも特異な事情が重なっていき、三章ではそれはもう……って感じになって行きます。
恐らく世の男性は誰も彼のような立場に成りたくないかも知れません。 (そんな共感なきラノベ書いてどうする?!)
しかしその緊張こそがこの物語のもうひとつの醍醐味かと思うので、その状況に悶えて頂けると幸いです。 (Mかっ!) <(_ _)>
>澄美怜の心の中に渦巻く不安と嫉妬はますます膨らみ、「次に何が起こるのか」を気にせずにはいられません。
→正にこの後から色々起こって行きます。
・薊の恋が実を結ぶのか?
・澄美怜が兄との関係をどうしていくのか?
・深優人は本当はどうしたいのか?
うーん……的確な分析、恐れ入ります。
今回も素晴らしい反応を頂き、有り難うございました!