あんなに一緒だったのに、夕暮れはもう違う色
See-Saw(石川智晶)の曲を思い出してしまいました。
薊と澄美怜が好きなアニメやタロット占いを楽しみ、中学生らしい純粋な交流が描かれる一方で、薊が深優人への好意を徐々に明かしていく姿には、青春特有の初々しさと怖れを知らない無邪気さが感じられました。
その一方で、自分の恋心を秘め続ける澄美怜の繊細な心情も痛いほど伝わり、二人の対比が物語をより深く魅力的なものにしています。
それが一転して薊が澄美怜を「ライバル」として意識し始める様子や、言葉の衝突によって友情が壊れてしまう展開は息を飲みます。
「妹なんて恋愛対象外」という薊の一言は、澄美怜にとって耐えがたい現実を突きつけられる瞬間であり、これが二人の関係に決定的な亀裂を生じさせたのだと感じました。
この場面は、澄美怜が抱える劣等感や葛藤を強調しており、薊が深優人に近づくために澄美怜や蘭を利用するような行動を取る一方で、澄美怜がその状況を受け入れつつも心の中で揺れ動く様子には、多感な時期ならではの複雑さが感じられました。
友情や恋愛、家族愛といったさまざまな感情が絡み合い、読者としても誰か一人に肩入れすることができないもどかしさを覚えました。
何より「自分の想いを伝えることの大切さ」や「関係が壊れる時の儚さ」を強く感じました。
澄美怜が恋心を抱きながらも妹としての立場に縛られている葛藤や、薊が友情を超えて深優人に近づこうとする積極性は、読者にさまざまな形で感情移入させる力を持っています。
タイトルの「蜜月時代」とは名ばかりの、切ない感情が交錯するエピソードでした。澄美怜と薊がどのように自分たちの感情を整理し、関係を築いていくのか、今後の展開が非常に楽しみです☆彡
作者からの返信
朝霧巡さま! こちらにもコメント、有り難うございました!
See-Saw(石川智晶)の曲を聴いてみました。なるほど、切なさが伝わってきました。良い曲です。
二人はアニヲタ繋がりの気の合う友人だったからこそ反目し切ることも出来ず……
二人の苦悩が伝わっていれば幸いです。
>誰か一人に肩入れすることができないもどかしさを覚えました。
→自分の物語の特徴として、敵と味方に分けない面が有るように思います。なので誰を応援するか定まり辛いかも知れませんが、それが持ち味と思っていただくより他にないので先に謝っておきます……<(_ _)>
>澄美怜と薊がどのように自分たちの感情を整理し、関係を築いていくのか、今後の展開が非常に楽しみです☆彡
→そう言って頂けて感謝しか有りません。それぞれの生き方を応援して貰えたら幸甚です。
素晴らしいコメント、有り難うございました。
薊ちゃんは、蘭ちゃんを交えて遊ぶ・・・
なるほど~まずは周りを固めて、それからゆっくりと攻める。
そして……気づいた頃には、知らず知らずのうちに落ちていた。
つまりこれは――、(σ⁎˃ᴗ˂⁎)σ♡薊ちゃんの作戦‼
あはは、(*´▽`*) 私の考え過ぎね。
ていうか、⇩これホント面白かったです。
>あまりお姉ちゃん以上の事をしてしまうと目が笑ってなくて。そこが引き際です。
もうね、脳内に蘭ちゃんが出てきて、キャァー⁽⁽٩(๑˃̶͈̀ ᗨ ˂̶͈́)۶⁾⁾可愛いいー!
ああーーーー私にも妹がほしいーーーーってなっちゃいました。
ほんわか気分で、とっても楽しめました。
ごちそうさま――じゃなくて。ありがとうございました。
では、またね。(*ˊᵕˋ*)੭
作者からの返信
みゆきさん! 何時も暖かいコメント、ありがとうございます!
>薊ちゃんは、蘭ちゃんを交えて遊ぶ……気づいた頃には、知らず知らずのうちに落ちていた。 つまりこれは――、(σ⁎˃ᴗ˂⁎)σ
→ ハイ、まさしく。生来のポジティブマインドに加え、転勤族の家庭に生まれた事で積極的に人と関わる術を身に付けている薊。なので周囲と馴染み、巻き込んでいく事が出来てしまうのです。それだけに澄美怜はこの後焦りまくって暴走して行く事にも……。
>ていうか、⇩これホント面白かったです。 >>あまりお姉ちゃん以上の事をしてしまうと目が笑ってなくて。そこが引き際です。
……キャァー⁽⁽٩(๑˃̶͈̀ ᗨ ˂̶͈́)۶⁾⁾可愛いいー! ああーーーー私にも妹がほしいーーーーってなっちゃいました。
→ 蘭ちゃんは姉想いのとっても良い子。
もしみゆきさんにそんな妹が出来たら澄美怜がそうするみたいにベタベタに甘やかしてしまいそうですね。(尊い……)
>ほんわか気分で、とっても楽しめました。
→ そう言って貰えて蘭もきっと喜んでると思います。
今回もありがと~ (*ˊᵕˋ)੭ᵗʱᵃᵑᵏᵧₒᵤ
編集済
コメントお邪魔します。
薊さん、したたかですね。好きな人の妹を敵に回すのは厄介だと思うのですが…家族って、切っても切れない間柄ですし。その点、百合愛さんの方が本当によくわかっていたんですね。…って、私の個人的な考えですが。
作者からの返信
#zenさま。いつもコメントありがとうございます!
オオ! 成る程~……その通りですね。勉強になります……(^^;
とは言え、百合愛の澄美怜に対しての扱いには実は深い理由があって、その辺りはかなり核心に迫る事情が絡んで居ます。
それに対し単純タイプな薊は言いたい事をストレートに言ってしまうところがあり、それが闇を抱えた澄美怜との化学反応として第一章の確執やら成長やらのドラマに繋がっていきます。
ためになるコメントありがとうございました!