第3話じゃあ、挿れるね…… 

 こうして俺、ササラウキョウは街のなかに入ったのであった。 

 俺の目的、それは現代への帰還である。 

 それはこの世界への転移? しているときに話をした。 

 痴女が言うには魔王、そういったものを倒せばいいという。 

 ……なるほどね。 

 異世界というよりかはゲーム風ね……。 

 

 見渡してみるとフードを被った人がいる。 

 よくよく見てみると猫のような、犬のような耳が見えた。 

 そして街の風景を眺めていると背後から鐘の音がした。 

 自分が入ってきた門が再び開き、馬車が入ってきた。 

 なるほど。 

 商人か。 

 

 「あの~、すいません……。」 

 

 国どころか世界が変わっても日本人が出てしまうな。 

 

 「ん?なんだ?」 

 「どこの店に卸すんだい?」 

 「ああ、今日のブツは商会ギルドにまとめて送るよ。」 

 「そうか。ちょうど用事があるんだ。ついて行ってもいいか?」 

 「かまわないが……、ついてこれるのか?」 

 「別に、徒歩でもかまわないんだろう?」 

 

 街中だからか、そこまで速度を出していない。 

 商会ギルドですること、それは一つ。 

 

 「頼むじいさん、この服、宿代に換えてくれ!」 

 

 情けなさすぎるだろ、転生者。 

 しかししょうがない。 

 なぜかお金がない。 

 そりゃそうだ。 

 こちらとらこっちに来てからまだ数時間しかたっていないんじゃ。 

 多少のわやも必要なんじゃが? 

 

 「うちは質屋じゃないんだが……、兄さん、その服はっ?!」 

 

 目を輝かせながらこちらに来るな。 

 しかし目利きができるところは商人っぽい。 

 さてと、現代の技術でできた繊維はいかほどの価値があるか。 

 

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カクヨムまで来て転生かよ  @hope37564

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