第8話
翌日、学校中に新たな通達が張り出された。それは、いじめや暴力、物の隠匿、破壊などの行為が発覚した場合、即時休学の措置が取られるという内容だった。
「ルールを守れない者は、この学校には通えない。」
大きな文字で書かれた通達は、生徒たちの間に衝撃を与えた。
遠藤は、その通達を見つめていた。自分たちの行動が、少しずつ学校を変えていることに気づき、少し誇らしい気持ちになった。橋本も同じように、その通達をじっと見つめていた。彼女にとっては、これが学校生活の転機となる瞬間だった。
「これで少しは落ち着くといいけど。」遠藤がつぶやくと、橋本がうなずいた。「でも、まだ安心はできないね。きっと、まだ挑戦してくる人もいるかもしれない。」
その言葉に遠藤は頷きながらも、自信に満ちた表情で答えた。「そのときは、私たちがしっかり見ている。もう二度と、誰も孤立させないようにしよう。」
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