第6話

遠藤は、橋本と小林がいじめの標的になっている様子を見て、心を痛めていた。彼女は、いじめを止めるためには強力な証拠が必要だと考え、いじめの連中がいるところをこっそりスマホで録画することにした。


「これがあれば、学校に正式に訴えられる」と遠藤は橋本に言った。橋本はその提案に驚きながらも、遠藤の決意を理解し、協力することにした。


数日後、遠藤は撮影した動画を持って学校の上層部に直談判することを決意する。橋本も付き添い、彼女のそばにいることで少しでも勇気づけるつもりだった。


校長室に入ると、遠藤は真剣な表情で言った。「私たちのクラスでいじめが起こっています。これがその証拠です。」スマホの画面を見せると、校長の表情が一変した。


「これは…明らかに問題です。だが、こういう事態は慎重に扱わなければならない」と校長は言った。


「このままでは誰かがもっと傷ついてしまいます。先生が何とかしてくれないと、私たちの学校はどうなるんですか?」遠藤は食い下がった。


校長は一瞬ためらったが、遠藤の真剣さに心を動かされ、深いため息をついた。「わかった、私が何とかする。しかし、あなたたちもこの件に関しては慎重でいてほしい。」


橋本は、遠藤の強い意志を見て、自分も何かできることがあると感じた。彼女たちは、学校が適切な対処をしてくれることを信じるしかなかった。


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