第6話

「お姉ちゃん、宿題の続きをお風呂でやってもいい?」

りんが提案する。


「お風呂?なんで?」

ゆうなが首を傾げる。


「だって、お湯に浸かりながらだと、リラックスできるし、考えやすいんだもん!」

りんが明るい顔で言う。


「そういうもんなんだね。じゃあ、一緒に持っていこうか。」

ゆうなが笑いながら教科書を持ち、りんも宿題道具を抱えてお風呂場に向かう。


お風呂に入ると、りんは湯船に浸かりながら宿題を始める。


「次は何だっけ?」

りんが教科書を開く。


「確か、文章題があったよね。」

ゆうなが思い出す。


「うん、これだ。『ある果物屋さんで、りんごが1個120円、みかんが1個80円です。りんごを3個、みかんを4個買ったら、合計はいくらですか?』」

りんが問題を読み上げる。


「まず、りんごの値段を計算してみよう。120円の3個だから…」

ゆうなが指示を出す。


「えっと、120×3…360円!」

りんが自信を持って答える。


「次はみかんだね、80円の4個を計算してみて。」

ゆうなが笑顔で促す。


「80×4…320円!」

りんが手を叩いて喜ぶ。


「素晴らしい!じゃあ、合計はどうなる?」

ゆうなが問いかける。


「360たす320…あ、680円!」

りんが声を弾ませる。


「正解!お風呂での集中力もいいね。」

ゆうなが感心する。


「でも、もう一つ問題がある。『みかんを1個、りんごを1個余分に買ったら、いくらか?』」

りんが次の問題を指差す。


「うーん、それも計算してみようか。まず、みかんを1個足すと、80円が加わるから…」

ゆうなが考える。


「680円に80円足して…あ、760円だ!」

りんが嬉しそうに言う。


「その通り!もう少しで宿題終わるね。」

ゆうなが微笑む。


「お姉ちゃん、宿題終わったら一緒におやつ食べようよ!」

りんが目を輝かせる。


「いいね!それまで頑張ろう!」

ゆうなが励ます。


りんは、湯船に浸かりながら楽しそうに宿題を続け、ゆうなもその様子を見守っている



「お姉ちゃん、次はちょっと難しい問題がある。」

りんが教科書をめくりながら言う。


「どんな問題?」

ゆうなが興味を持つ。


「『あるクラスに男女が合計で30人います。男子が女子の2倍の人数です。男子と女子はそれぞれ何人いますか?』って。」

りんが問題を読み上げる。


「うーん、これは面白そうだね。」

ゆうなが考え込む。


「どうやって解くの?」

りんが不安そうに尋ねる。


「まず、男子をX、女子をYとすると、2つの式が立てられるね。」

ゆうなが説明を始める。


「1つ目の式は、X + Y = 30。2つ目の式は、X = 2Yだよね。」

りんがメモを取りながら頷く。


「そう、じゃあ2つ目の式を1つ目の式に代入してみよう。」

ゆうなが続ける。


「えっと、Xを2Yに変えるから…2Y + Y = 30、つまり3Y = 30になる。」

りんが声を弾ませる。


「その通り!じゃあ、Yはどうなる?」

ゆうなが微笑む。


「Yは10人!じゃあ、Xは20人?」

りんが自信を持って答える。


「完璧!男子が20人、女子が10人だね。」

ゆうなが拍手する。


「わーい、できた!次は…あ、『時速60キロで走る車が、目的地まで120キロの距離を進むのに何時間かかりますか?』」

りんが次の問題を指差す。


「これも簡単だね。時間は距離を速度で割ればいいから、120÷60だよ。」

ゆうなが教える。


「えっと…2時間!」

りんが嬉しそうに叫ぶ。


「その通り!お風呂で宿題すると、集中できるね。」

ゆうなが微笑む。


「お姉ちゃん、宿題終わったらおやつに何食べる?」

りんが元気に聞く。


「うーん、クッキーとかどう?」

ゆうなが提案する。


「いいね!それまで頑張る!」

りんが目を輝かせて頑張る決意を示す。


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