第5話

ゆうなが自分の部屋でくつろいでいると、妹のりんがドアをノックした。


「お姉ちゃん、宿題手伝って!」


「いいよ、何の宿題?」

ゆうなが答える。


「算数の問題なんだけど、これが分からないの!」

りんが教科書を差し出す。


「見せてごらん。」

ゆうながページをめくる。


「おー、これは分数の足し算だね。」

ゆうなが目を細める。


「分数…?なんか難しそう。」

りんが不安そうに言う。


「大丈夫、一緒にやろう!」

ゆうなが笑顔で答える。


「例えば、1/4と1/2を足すのはどうするの?」

りんが指差す。


「まず、同じ分母にする必要があるから、1/2を4分の何にするか考えてみよう。」

ゆうなが説明する。


「えっと、2を4にするから…2/4?」

りんが言う。


「そうそう、じゃあ1/4と2/4を足すと?」

ゆうなが促す。


「1たす2で、3/4になる!」

りんが元気に答える。


「その調子!次の問題はどう?」

ゆうなが次の問題に目を移す。


「今度は、1/3と1/6の足し算…また分母が違う。」

りんが首を傾げる。


「これも同じように、6分の何にするか考えようか。」

ゆうなが説明を続ける。


「えっと、1/3は2/6になるから…」

りんが自分で計算し始める。


「その通り!じゃあ、2/6と1/6を足してみて。」

ゆうなが微笑む。


「2たす1で、3/6…あ、簡単になった!」

りんが嬉しそうに言う。


「そうだね!それを約分すると1/2になるよ。」

ゆうなが教えると、りんは感心する。


「すごい、分数って面白い!」

りんが目を輝かせて言う。


「楽しくなってきたね!じゃあ、どんどん進もう!」

ゆうなが笑顔で励ます。


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