第7話 姉とデート?

 こっぴどく叱られた。母さんは泣いてる美優が可哀想で仕方がないらしい。俺も美優のおふざけに散々振り回されてたんだけど。


 仲直りのケーキ🍰、コーヒー☕︎が母さんの優しさだ。姉と弟は本当に理想的なんだと何度も聞かされた。


 母さんは兄貴がいて、つくづく姉が欲しかったと。俺も知ってるが叔父さんは家事は何一つ出来ない。例えば洗濯物をしまうことも、卵焼きもほぼ焦がす…掃除は、分別が苦手…独身で自由気ままに過ごしてるが確かに少しは出来ないと困る。


 話は脱線したが、美優と仲直り、美優も悪ふざけはしないだろう。


 本当の姉弟じゃないとか、ビビるって。だってさ、美優はそこそこ…うーん、友達の反応からするとかなり可愛いらしいからな。


 本当の姉弟じゃないとかマジなら…いやいやいや、ないないない。付き合うとかないな。


 ともかく冗談で良かった。どちらかと言うと優奈みたいなのがタイプだ。会ったことないが、それを遥かに凌駕するほど解り合ってる。


 向こうはどうだか解らないけど、ログインする時間をきっちり守ってくれてることも魅力だ。出張で暫くログイン出来ないと言われたので寂しくて仕方がない。


明日は休みなのにな。寂しいな…


美優がいきなり、


【正人、デートしない?】


※ブブー!!あちぃー※😱何言い出すだ?


またからかってるのか?反省してないの? 


母さんは、


【美優、あんたねー、弟からかうの、そんななら面白いの?確かに反応大げさだから面白いけど。美優なりに反省してるんだと思うからデートしてあげなさい、正人】


【だから、おかしいって、姉と弟なんだから】


美優は、


【海!!海鮮寿司、煮付け、浜焼き食べたい】


姉とデートにしては…なかなかのチョイス!!


【解ったよ。要は食べにいく相手がほしいってことだな。なら、母さんでも…】


【私はパス。乗れない!!正人とデート】


何に乗れない?


【奢ってくれるんだよな、美優】


【もち!!】


【とりあえず、チャット…違う、ゲームしてくる】


【はーい、あー、楽しみ!!いつにしようかな?】


美優は買い物が楽しみなだけな!!



………………………………………………………



約束の場所だけど、時間違うし、いないよな…


たまには普通にゲームでも、


あっ、いた!!


偶然?


※【優奈、珍しいね】※


※【うん。そっちこそ。私は暇だから、正人いるとは思わなかった】※


そうか…優奈は暇か。


※【あのさ、ゲームに戻っても、チャットでもいいけど俺ももっと頻繁にログインして優奈…出来れば時間帯を教えてほしいんだけど】※


※【うん!私も嬉しい。じぁねー、えーと】※



こうして俺達はさらに頻繁に話すように。



 不思議だよな。会ったこと無いのに。本心で話せている自分に気がついた。



※【優奈、弟いるんだっけ?】※


※【いるよ。なんで?】※


※【デートに誘ったことある?】※


※【ある訳ないじゃん!!想像しただけでぞー😱なんでそんなこと聞いてきたの?】※


※【いや、友達が…】※


※【自分のことでしょ。バレバレ】※


うっ、駄目か…


優奈は、


※【仲良い姉弟ならありかもね。うちはそんなんじゃないから。誘われたの?仲良いね。羨ましいなー、私の弟にしたいくらい、正人を】※


 兄じゃ無いのか…俺は弟みたいに思われてるんだな。









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