あとがき

 この作品はフィクションです。


 私は子どもの頃公園でよく遊んでおりました。ブランコを始め、滑り台やジャングルジム、シーサーなどどれも楽しかったことを覚えています。ただし祖母から言われたことで、一つ覚えていることがあります。

「砂場では遊ぶな。猫のフンがある。」

私はこう言われて以来、公園の砂場では遊べなくなりました(笑)。


 またタイムカプセルは埋めたことはありませんが、中学生の頃に「二十歳の自分へ」というものを大人の自分に宛て書きました。その後二十歳になるとその手紙は家に届きましたが、書いた内容は何となく覚えており、読むほどではないと思い、未だ読んでおらず、老後の楽しみにしています。


 さて、本作品にも書かれておりますが、子どもの頃に自分が本当に大人になると想像したことはありますか?私は全く想像できませんでした。そう思うと、当時は今を楽しむので精一杯だったのでしょう。


 そこで皆さんは「ジャネーの法則」をご存知でしょうか?ポール•ジャネーという方が発見した法則で、体感時間の長さでは人生はおよそ二十歳で中間地点を迎えるとのことです。信じられませんよね(驚)。私は既に二十歳を超えているので、もうあと人生半分しか残っていません。しかしここでよく考えると、子どもの頃の約二十年間は人生の半分の時間を過ごしていると言っても過言ではありません。


 私は幼稚園の頃、穴を掘ってそこに訳もなく水を溜め、池を作っていました。大人になった今では実際に穴を掘ることなんてありません。しかし私は体験したことのないことを体験するというのも新しく穴を開けることのように思います。また、成功を収めたい小説家やお笑い芸人などはひたすら穴を掘り、宝を探しているように見えます。人それぞれ穴を掘る目的は異なりますが、掘ってみると何か出てくるかもしれない。そんな期待と好奇心は子どもや大人関係なく存在しているのかもしれません。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

穴を掘る少年 にゃーQ @inkyasennin

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る